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NISMOが作るジューク 走りの完成度をチェック

ノーマルとは異なる特別感

やっと…という表現が適切かもしれない。日産がニスモをスポーツブランドの象徴としてフル活用しだし、その切り込み隊長として「ジュークNISMO」をまず登場させた。

「ニスモが作ったジュークに試乗しませんか?」今回の仕事の依頼を受けたとき、かなり心躍った。話を最後まで聞けば勘違いすることはなかったのだが、実は欧州で限定発売されている、GT-Rのエンジンを搭載したジュークRに試乗できると思い込んだからだ。

恥ずかしながら現場でクルマを前にしても、まだその勘違いは続いていた。専用フロントグリルやエンブレム、ダーク調のフロントコンビライトやLEDハイパーデイライトや専用オーバーフェンダーなど、“後付けポン”的なパーツは当然として、コンプリートチューニングカーらしい大掛かりなパーツ変更が施されていたからだ。具体的には、ヘッドライトを含む大きなフロントバンパーとリアバンパー、さらにはノーマルよりも長く伸びたルーフスポイラーなどだ。

これらパーツはレース用のGTカーデザイナーが仕上げたものだという。つまり性能を優先してデザインされた結果として得られる美がある。ノーマル比で37%も空気の力で車両安定性を高める力を向上させたそうだ。

人間の思い込みとはスゴい力で、この時点でまだジュークRと思い込んでいた事実は、墓まで持っていこうと思っていたほど恥ずかしい。何はともあれ見た目には、勘違いを続けられるほどノーマルとは異なる特別感がある。

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