いま最もボルボらしい V70に改めて乗った
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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ボルボが絶好調だ。2011年10月時点での販売台数は対前年比プラス44%。9月時点で前年の販売台数を悠々とクリアしてしまった。
この快進撃を支えているのがXC60、S60、V60といったボルボ最新の“60”シリーズ。60シリーズがもつスポーティーでエモーショナルなキャラクターは、安全とユーティリティを売り物にする四角くて真面目な輸入車という従来のボルボ像を打ち壊し、これまでボルボに興味を示さなかったユーザーを取り込むことに成功した。
僕の周りにも60シリーズに興味を示している友人が何人かいる。そのうちの一人は本当はV60が欲しかったのだが「私もう少し小さいほうがいいなぁ」という奥様の呟きに負けV50を購入した。とはいえ、そのV50はV60がなければ売れなかっただろう一台なわけで、魅力的なモデルの存在にはブランド全体の販売を押し上げる効果があるのだ。
そして今回紹介するのはV70。60シリーズの陰に隠れてちょっと存在感が薄くなってきているような印象もあるが、90年代に一世を風靡した850シリーズの直系モデルであり、往年のボルボらしさをもっとも色濃く残している一台である。2012年モデルは自動ブレーキシステムの「シティセーフティ」を標準装備するとともに、ダッシュボードのデザインを一新。従来とってつけたような取り付け方だった液晶モニターが、ついにダッシュボード内にビルトインされたのも朗報だ。また、エントリーグレードのDRIVeが積む1.6リッターターボの改良により、10・15モード燃費が12.2km/Lから13.2km/Lに向上。エコカーの減税適応が従来の50%から75%になるなど、変更点は多岐にわたる。
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