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Z34ロードスター。クーペと互角の走り!

幌にひと工夫

なぜ幌タイプなのに、ルーフを閉めた際にカッコよさを備えているのか。その要因を紐解いていくと、コンパクトに幌を収納できるマルチピボット式の折りたたみ構造にたどりつく。と言うのも、オープンカーのパッケージにとって、ルーフが収納されるスペース確保は永遠の課題。収納スペースを広くとれば、当然トランクスペースや居住性を含めた実用性が圧迫される。言い換えれば、実用性への影響を最小限に抑えるには収納スペースを小さくしなければならず、そこで有効な造りがルーフそのものをコンパクトにすること。

このような制約があり、オープンモデルはクーペモデルのようにAピラーからボディ後端へと流れるルーフラインを確保しづらい。もちろん、コンパクトに折りたためないハードトップルーフのように、割り切ってトランクに収納する形式を幌もとれば、今以上のカッコよさを実現できたはず。だが、それでは積載性が落ちる…。

様々な“しがらみ”のなかでフェアレディZ ロードスターが採用したのが、マルチピボットを使って幌を今まで以上にコンパクトに収納しようという手法。これにより幌デザインに自由度が高まり、幌を閉めていても綺麗なラインが出せるというわけだ。具体的に言えば、先代(Z33)ロードスターに対してホイールベースが縮小されてパッケージ的には厳しさが増したはずなのだが、幌サイズは全端部が84mm、後端部が92mmも延長されている。これにともない、幌後ろ側の傾斜がなだらかになり、トランクに向けて綺麗なラインを保っているので違和感が少ないと感じるのだ。

また、見た目の迫力や力強さを生みだすクーペモデルで好評の大きく張り出したオーバーフェンダーが、ロードスターモデルにも採用され、それらを含めたボディデザインとの調和がとれているのが好印象。ちなみに幌をオープンにすると、印象としてリアフェンダーの盛り上がり感がさらに強調され、力強さや走りのよさがクーペモデル以上に感じられる。

幌のデザイン性の高さが、クルマ全体のカッコよさを際立たせているわけだが、その幌の造りにおいて一つだけ気になることがある。それは後方視界が悪いこと。外から見る限り、リアガラスの大きさは幌タイプのオープンモデルとして捉えれば平均的。だが、前述した幌後方の傾斜を強めたということは、同時にリアガラスの傾斜も強まったわけであり、ルームミラーに映るリアガラスの大きさがとても小さくなってしまっている。傾斜を強めた比率分だけ、リアガラスを縦に大きくしなければ、先代モデルと同等の視認性は確保できないのは当然であり、安全性の観点からも何かしらの手を打ってもらいたい。

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