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Z34ロードスター。クーペと互角の走り!

ファン・トゥ・オープンエア

前述した屋根の開け閉めに伴う特性の違いを含め、今回のロードスターは積極的に屋根を開けて走るべきクルマだと思う。それはオープンエアを積極的に楽しめるようにする様々な装備が付いていることからも感じるもの。

例えば、先代モデルではロック・アンロックを手動で行う半電動オープン形式だったのに対して、新型はフル電動式を採用。閉まる際に、フロントウインドウフレームに、雑な感じでガチャンと幌フレームが当たるのが気になるが、信号待ちなどで手軽に屋根の開閉が可能。しかも、この幌の開閉操作に合わせてオーディオのチューニングが変更されるのが魅力。音が外に逃げやすいオープン時でも、比較的クリアなオーディオの音が耳に届いてくるのでドライブを一層楽しめる。

さらに言うと、季節を問わずオープンエアを楽しめるように、シートヒーターを当然としたうえで、シートクーラーまで付いているのも魅力。このような気の効いた各種装備を採用するぐらいだから、風の巻き込み量などオープンカーにとっての基本的な性能が高いのは言うまでもないだろう。

ちなみにオープンカー好きとして、とても気に入った造りがあったので最後に紹介しておこう。それが、セカンドバック程度なら楽に入る収納スペースがシート後方に設けられていること。走りの鋭さを求めてショートホイールベース化しているのでスペース的にはきつかったはず。しかも幌の大型化やゴルフバックを詰めるトランク容量を確保しつつ、よくこれだけの収納スペースを室内に確保したものだと拍手を送りたくなる。2シーターオープンを所有したことがある方なら、このシート裏の収納スペースがどれだけ実用性を高めるかは容易に想像できると思うが、このスペースがあるおかげで2名乗車した際に手持ちカバンなどを助手席足元に置いたり、トランクに収納する必要が無くなるというわけだ。

このように見た目のカッコよさに加え、走りや使い勝手のよさを持ちつつ、積極的にオープンエアを楽しめる造りが施されたのがフェアレディZ ロードスター。オープンカー好きなら注目して損をしない完成度に仕上がっている。

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