旧オーナー伏木悦郎が 新旧プリウスで哲学!
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:編集部、トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:編集部、トヨタ自動車
何かと話題のプリウスである。1997年10月の初登場(NHW10型:以下プリウスI)から12年。国内外で毀誉褒貶(きよほうへん=世評)に晒され、諸説紛々、百家争鳴が続いてきた。しかし、ことここに至ってトヨタの先見の明に疑いの余地はないだろう。全世界120万台(08年12月時点)の販売実績が意味するところは深く重い。
僕は、2003年9月にモデルチェンジした2代目プリウス(NHW20型:同プリウスII)購入を決断した。FR絶対主義の宗旨がえか…?
揺れる気持ちがなかったわけではないが、時代はすでに21世紀。対極にあるハイブリッドカーの現実を身体(からだ)に染み込ませたほうが、小型FR再生に何が必要かを具体的にイメージしやすい。そう考えた。
あれから5年と8ヶ月。わが家のプリウスは虎の子のS2000同様日本のメインランドをすべて巡り、オドメーターは6万kmに迫ろうとしている。
そんなところへ、3代目プリウス(ZVW30型:同プリウスIII)のモデルチェンジだ。当然、気持ちは前のめりになった。5月18日の発表以来1ヶ月。エコカー減税/補助金制度スタートの追い風もあって、受注は18万台にも達した。最新のニュースを耳にして心穏やかではないが、しかし現時点でも僕は新型へのスイッチを決めかねている。
プリウスIIIについては、すでに多くのメディアが取り上げ、様々な視点、立場から語り尽くされた感がある。でも実は、大方の評価は相変わらずの“20世紀目線”の論調に留まっていて、変化した時代を反映した評価が成されていない、というのが僕の率直な感想だ。それに、旧型オーナーとしての僕の本音はどうなんだ?
-carview編集部からいつになく直球勝負のオファーが舞い込んだ。
いいの? 書いても。
折しもプリウスのマザーファクトリーの見学会があるという。ついてはその往復の道中で年季の入った“マイプリ”と“新プリ”でバーサスをやりたい…望むところです!
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