元ISオーナー島下泰久 進化したISに微笑む!?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
新車販売が激減している、特に輸入車販売が深刻だ、アキュラの導入も白紙撤回された…と、自動車周辺の話題は目下、暗いものばかりだ。しかし我々ユーザーにとってみれば、もちろんこんな経済の状況では今までのような感覚で買い物しようというマインドにはならないのも確かながら、一方で、本物を見極めるための良い機会が訪れたという見方も出来るのではないだろうか。
こんな風にクルマを買ってもらえない時勢だからこそ、定期点検をはじめとしたフォローをしっかり入れてくれるか等々、ディーラーの頑張りがハッキリと見えてくるという側面はあるはずだし、こんな状況でも食指が動くような魅力的なクルマを送り出してくるブランドには敬意を表したくなる。要するに、今の状況でも欲しいと思えるクルマは、あるいはブランドは、おかしな言い回しだが、おそらく本当の本当に欲しいと思えるものなのだ、きっと。こんな風に、本物のブランド性、本物のサービス、そして本物のクルマだけが生き残るサバイバルは、悪いことばかりではない。
短期的にはともかく、もう少し長い目で先を見た場合、レクサスは決して悪くない状況にあるのではないか。まずサービス。開業当初こそ混乱があったものの、今では良い意味でこなれてきて、安定感が際立っている感がある。世知辛さを増す世相で、細やかな気遣いは嬉しい。
そして何より商品への真摯な取り組みが、その理由として挙げられる。2005年9月の登場以来、2度目となるISの改良には、まさにそうした今のレクサスの姿勢が十分に反映されていた。
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