巨大なV8を積む「グランドチェロキー トラックホーク」。随所にアメ車感が味わえる豪快SUV
掲載 更新 carview! 写真:編集部 33
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快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします。
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ジープブランドのフラッグシップ「グランドチェロキー」に、V8 6.2L OHV スーパーチャージャーエンジンを搭載したザ・アメリカンSUV「グランドチェロキー トラックホーク」に乗りました。価格は1356万円。試乗車は真っ黒なボディに真っ黒な20インチのホイール、そしてそのホイールの隙間から6ポッドの黄色いブレンボをのぞかせ、その姿はまるで金色のネックレスをしたマッスルなアメリカ人といった様相。近寄りがたいオーラを醸し出しておりました。
ドアを開けると真っ赤なレザー内装がお出迎え。分厚くクラシカルなデザインのシートにアメ車の雰囲気を感じます。座ると体全体に優しくフィットして、上質なソファに腰掛けているようです。ボディサイズは全長4890mm×全幅1980mm×全高1800mmとビッグですが、大型SUVらしくアイポイントが高めかつ、グラスエリアが広めなので全方位視界が良く、大きさを意識する必要はありますが取り回しはしやすく感じました。右ハンドルというところもプラスといえそうです。
最高出力710ps、最大トルク868Nmを発揮する巨大V8エンジンに火を入れると「ドロドロドロ」とV8サウンドを響かせますが、そこはフラッグシップらしく遮音性が高められているおかげで遠くの方に聞こえます。走り出すと優しい乗り味に気が付きます。ストローク感のあるサスペンションはゆったりと動き、日常走行では楽に乗れそうです。
パワーモードをスポーツ、トラックにしてみるといずれもパワー感が強調され、足もしっかり感がプラスされますが、それでも優しさがあります。このあたりはスポーツカーではなくSUVであるという主張なのでしょうか。とはいえ、アクセルを深く踏み込めばドバッとトルクが吹き出し、約2.5トンあるボディをものともせず猛烈に加速させます。
アメ車らしい走りが楽しめる一方で、インテリアの質感やデザインなど、1000万円以上するクルマとしては上質感が物足りなかったり、ブレンボを奢りながらも効きが甘いブレーキなど、気になるところはいくつかあります。一緒に試乗した別の編集いわく「この価格ならGクラスかも」という意見もあり、個人的にはOKですがアメ車に理解がないと受け入れ難いというのも事実かもしれません。
国内全体の輸入車販売が落ち込む中、ジープは2016年から4年連続販売増を記録。編集の勝手な想像では、ジープ全モデルに右ハンドルが設定されているところが大きいように思えました。日本のマーケットに向けてコストをかけて展開しているジープブランドの努力が販売につながっているのではないでしょうか。今後のジープの展開が楽しみです。
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