アウトランダーPHEV改良版を発売。EV走行を優先させる新機能などを装備
掲載 更新 carview! 写真:三菱自動車
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三菱自動車は2月9日、「アウトランダーPHEV」をマイナーチェンジして発売した。EV走行を優先させる新モードの採用や、操縦安定性を向上させる改良を施したほか、予防安全装備の充実、スマートフォンとの連携強化などが図られている。また、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなどを装備してプレミアム性を高めた「S エディション」を最上級グレードとして新設定した。価格は365万9472円~478万9260円。
これまでの「バッテリーセーブモード」、「バッテリーチャージモード」に加えて、可能な限りエンジン始動を抑える「EVプライオリティモード」を新たに設定。駆動用バッテリーの出力を約10%向上させ、高速道路の合流時など加速シーンでも電力供給を持続させることで、エンジンの始動を遅らせて従来よりもEV走行を維持できるよう制御変更を実施した。
操縦安定性を向上させるため、ショックアブソーバーのバルブ構造見直しと減衰力の最適化を実施。さらにリヤのトーコントロールアームのブッシュを変更し、直進性と操舵感を高めたという。また、車両運動統合制御システム「S-AWC」のLOCKモードにも改良を加えた。前後モーターの駆動力制御と、ブレーキによる「AYC(アクティブヨーコントロール)」制御を変更し、従来よりも約5%程度後輪へのトルク配分を増やすことで旋回性能を向上させている。
衝突被害軽減ブレーキのセンサーを、従来のミリ波レーダーからカメラとレーザーレーダーを併用したシステムに変更。これにより歩行者検知機能を追加するとともに、衝突回避性能を向上させている。さらに、後側方車両検知警報システム、後退時車両検知警報システム、オートマチックハイビームを新たに採用。誤発進抑制機能(前進、後退)とパーキングセンサーをオプションで設定した(全てMグレードを除く)。
また、「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ」を新装備し(グレード別)、「Apple CarPlay」や、音声認識でGoogle Mapなどのアプリが操作できる「Android Auto」に対応した。
新設定された「S エディション」は、リヤゲート開口部などに構造用接着剤を使用してボディ剛性を向上。さらにビルシュタイン製ショックアブソーバーを採用することで、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現したという。
エクステリアは、フロントラジエターグリル、アルミホイールをダーククローム調で統一し、BピラーとCピラーを光沢のあるブラック、前後のスキッドプレートをボディカラー同色とすることで特別感を演出した。インテリアでは、ステアリングホイール、メーターフード、ドアアームレスト、本革シートなどにレッドステッチを施し、インパネやセンタースイッチなどの各種パネルをジオメトリック調でまとめ、上質な空間を構成している。
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