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幻のスーパーカー「ヤマハ OX99-11」、3台のプロトタイプが走った

8年ぶりに開催されたヤマハの祭典【1/3】

11月5日(土)、静岡県袋井市にあるヤマハのテストコースにおいて、「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」が開催された。これはヤマハの創業からの歴史を振り返るべく、動態保存されている貴重な二輪車や四輪車を展示し、テストコースをデモ走行させるというユニークな試み。実は昨年も7年ぶりに開催される予定だったのだが、あいにくの荒天で中止となってしまい、今年あらためて開催される運びとなった。気持ちのいい晴天に恵まれたこともあり、会場は予想を遥かに上回る3000人近い来場者で賑わった。

まず二輪車は、ヤマハ発動機の初代モデルである「YA-1」を筆頭に、85年の鈴鹿8耐をケニー・ロバーツ/平忠彦組が走ったことでも知られる「FZR750 OW74」など、歴代の市販車からレーサーに至るまで、数多くのモデルが登場。当日のサプライズとして、予定にはなかった「YZR500 OZ81」のデモ走行も行われ、観衆を沸かせていた。

一方の四輪車は、ヤマハとトヨタが共同開発したことで有名な「トヨタ 2000GT」や、ヤマハ製4.8L V10エンジンを搭載するスーパースポーツ、「レクサス LFA」が登場。それぞれの時代を代表する両車が並んで走る姿に、コース脇を埋めた来場者から大きな歓声が起こった。そして今回のイベントで、その両車よりも多くの注目を集めたといえるのが、幻のスーパーカーとして名高い「ヤマハ OX99-11」である。しかも現存する3台のプロトタイプが一同に集まり、同時にデモ走行を行ったのは今回が初! その貴重な走行シーンを誰もが食い入るように見つめていた。

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