下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動
掲載 更新 carview! 文:編集部 26
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「勝つための速いドリフトを突き詰めた結果、ハイグリップタイヤを履き、ハイグリップタイヤでドリフトをするためにハイパワー化する。ハイパワー化するとミッションなどの駆動系も強化する必要がある。そしてさらにハイパワー化を求める……このスパイラルが高コスト化の原因。そこでタイヤをワンメイク化した(佐藤氏)」
(ドリフトの)下位カテゴリーでタイヤのワンメイクが一部始まっているが、デンジャーゾーンは“タイヤメーカーのタイヤを使用しない”というのがポイント。特定のメーカー名を冠したタイヤではなく、“デンジャーゾーン専用タイヤ”を使用するのである。
ドリフトで最もお金が掛かる消耗品がタイヤだ。トップドライバーともなれば、数本走るだけでタイヤは丸坊主になり、1日の練習で数十万円のコストがかかる。走れば札束が文字通り煙となって消えていくので、当然ながら強豪選手には有力タイヤメーカーがスポンサーとなっている。見方を変えれば、そもそもタイヤメーカーがスポンサーにならなければ競技を続けられないのだ。
しかしスポンサーが付いている以上、他社のタイヤを履いて競技に出るのは御法度。そこでデンジャーゾーンでは、メーカーの垣根を越え様々な選手が出られるよう、メーカー名を冠していない専用タイヤを用意するという。もちろんこれは、タイヤのグリップレベルを抑えハイスピード化を抑制し、安全性を担保する狙いもある。
「タイヤサイズも3つぐらいに制限する。グリップを落としコンパウンドを硬くすることで長持ちさせる。1000馬力のクルマだとパワーがありすぎて前に進まないのでタイムが出ない。(ワインメイク化で)その辺のチューニングカーでも十分対応できるパワーに抑えることができ、高コスト化も抑制できる。タイヤはレギュレーションの中でも1番大きい要素だが、安全性はしっかり担保した上で、そのほかのマシンレギュレーションは徹底的に自由にしたい。それが本来のドリフトの姿(佐藤氏)」
(次ページに続く)
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