下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動
掲載 更新 carview! 文:編集部 26
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峠の走り屋たちが始めたドリフトが、競技としてサーキットで楽しまれるようになって久しいが、デンジャーゾーンではあえて峠へと回帰する。
峠を舞台にした理由について佐藤氏は「ドリフトの始まりが日本の峠。先日海外のドリフト選手と会話したら『日本の“TOUGE”を走るのが夢。そんな大会があるならぜひ走りたい』と言ってくれるほど、海外の人たちも峠に強く憧れを抱いている。世界発信していくにあたりそこを意識した。そしてもう1つは、峠がドライバーとしてテクニックと度胸が試される場所だから。F1でいうモナコのように、難しくミスも許されないのが峠」と語る。
F1モナコGPでの勝利は3回分の勝利に匹敵すると言われている。それはほかのサーキットよりもテクニックと精神力が求められるからにほかならない。
デンジャーゾーンは、8月から11月にかけてプロモーション用のエキシビジョンシリーズが群馬県で開催される。舞台は、下田選手が観光大使を務める安中市と、応援大使を務める渋川市を中心に行われるそうだ。
同市はマンガ『頭文字D」の舞台にもなった榛名山(劇中では秋名山)、碓氷峠、妙義山などが点在し、それぞれの峠近くでエキシビジョンを行うことで、頭文字Dの世界観を体現しながらインバウンド需要への貢献も狙っている。
そしてファイナルステージが、聖地“群サイ”こと群馬サイクルスポーツセンターで11月23日から24日にかけて行われる。某有名自動車番組でも使われ、ラリー競技の舞台にもなっている完全クローズドの峠を模したこのコースで、選ばれしトップドライバーたちが腕を競うという。群馬の“TOUGE”がモナコのような日本のクルマ文化の聖地になる日も近い。
普段から“群サイ”でドリフトの腕を磨いている下田選手は次のように話す。
「ドリフトの先輩たちはほとんどが峠出身。でも私はサーキットしか経験がなくて、私たちの世代は頭文字Dの世界にすごく憧れて育ってきた。先日も全日本ラリーで碓氷峠を走ったりして、サーキットでは味わえない経験やスキルなど、ドライバーとして鍛えられるものが多かった。
そして何よりも峠は走っていて楽しいし、サーキットでドリフトを観るよりも100倍楽しいんですよ。純粋にドキドキワクワクする。観ている人も、ハラハラしながら楽しんでもらえるのが峠ドリフト」
(次ページに続く)
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