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下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動

下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動

「峠でだれが一番速くてカッコいいか」を決めるドリフト競技大会「DANGER ZONE」に下田紗弥加選手が挑戦する(写真:本人提供)。

メーカーの名を冠さない専用タイヤ

「勝つための速いドリフトを突き詰めた結果、ハイグリップタイヤを履き、ハイグリップタイヤでドリフトをするためにハイパワー化する。ハイパワー化するとミッションなどの駆動系も強化する必要がある。そしてさらにハイパワー化を求める……このスパイラルが高コスト化の原因。そこでタイヤをワンメイク化した(佐藤氏)」

(ドリフトの)下位カテゴリーでタイヤのワンメイクが一部始まっているが、デンジャーゾーンは“タイヤメーカーのタイヤを使用しない”というのがポイント。特定のメーカー名を冠したタイヤではなく、“デンジャーゾーン専用タイヤ”を使用するのである。

ドリフトで最もお金が掛かる消耗品がタイヤだ。トップドライバーともなれば、数本走るだけでタイヤは丸坊主になり、1日の練習で数十万円のコストがかかる。走れば札束が文字通り煙となって消えていくので、当然ながら強豪選手には有力タイヤメーカーがスポンサーとなっている。見方を変えれば、そもそもタイヤメーカーがスポンサーにならなければ競技を続けられないのだ。

しかしスポンサーが付いている以上、他社のタイヤを履いて競技に出るのは御法度。そこでデンジャーゾーンでは、メーカーの垣根を越え様々な選手が出られるよう、メーカー名を冠していない専用タイヤを用意するという。もちろんこれは、タイヤのグリップレベルを抑えハイスピード化を抑制し、安全性を担保する狙いもある。

「タイヤサイズも3つぐらいに制限する。グリップを落としコンパウンドを硬くすることで長持ちさせる。1000馬力のクルマだとパワーがありすぎて前に進まないのでタイムが出ない。(ワインメイク化で)その辺のチューニングカーでも十分対応できるパワーに抑えることができ、高コスト化も抑制できる。タイヤはレギュレーションの中でも1番大きい要素だが、安全性はしっかり担保した上で、そのほかのマシンレギュレーションは徹底的に自由にしたい。それが本来のドリフトの姿(佐藤氏)」

(次ページに続く)

◎あわせて読みたい:
>>努力で掴み取り、最後まで噛み合わなかった歯車。下田紗弥加の夢はまだ続く【D1GP最終戦レポート】

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