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下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動

下田紗弥加の次なる挑戦は「峠×ドリフト」。日本から世界へ発信する新たなドリフト競技「DANGER ZONE」が始動

「峠でだれが一番速くてカッコいいか」を決めるドリフト競技大会「DANGER ZONE」に下田紗弥加選手が挑戦する(写真:本人提供)。

下田紗弥加の新章がここからスタートする

もちろん、峠でドリフトするのは完全に非合法。佐藤氏も下田選手も、一般道での暴走行為を助長するつもりは微塵もない。そこには、ドライバーが純粋にテクニックを競い合うスポーツとして、そして視聴者を楽しませるエンターテイメントの追求だ。佐藤氏は次のように話す。

「アメリカではおじいちゃんから子どもまで、インディ500を始めとして老若男女がクルマのレースを一緒に観にいく。私の目標は、ドリフトやクルマにあまり興味のない人も『紗弥加ちゃん、すごーい! 紗弥加ちゃん、またぶつけた!笑』って盛り上がってくれるのが理想。

峠ドリフトは本当に腕がないとできないので、格闘技やスキーのジャンプ、フィギュアスケートのように『自分にはできない、でもこの人たち本当に凄い!』と感動してもらえるものにドリフトを変えていきたい。この非日常のドキドキ感はきっと一般の人にも伝わるから、そこから次のスターがどんどんと生まれて、また新しい日本のドリフト文化が世界に広がっていくのが目標。選手がプロとして活躍してお金を稼いで食べていける世界を作りたい(佐藤氏)」

ファイナルステージでは、数々のビッグネームが集結する。

一人目は2021年D1GPチャンピオンの中村直樹。トップクラスの実力を持ちながら、トラブルでライセンスを剥奪されカムバックした異色の経歴の持ち主だ。二人目は、NAエンジンにこだわり続け非力さを補うために圧倒的な全開走法で人気を博し、D1GPでチャンピオンに輝いた植尾勝浩。

そして三人目が、ここ数年満足な結果を残せてはいないものの、確かな腕で峠のようなステージを走らせたらそのポテンシャルを遺憾なく見せつけてくれると佐藤氏が太鼓判を押す目桑宏次郎だ。

そしてなんと言っても下田選手だ。なんと今回は、YouTubeのカースタント動画で絶大な人気を博しながら不慮の事故でこの世を去ったケン・ブロック氏が立ち上げた[HOONIGAN]所属のドライバーとしてデンジャーゾーンを戦うという。

また佐藤氏によると、これら日本人選手のほかにも、海外からの招待選手や、ラリーなど別カテゴリーのドライバー、本家ブレイキングダウンのように無名のアマチュア選手の挑戦も構想中だそうで、競技の模様は下田選手自身のYouTubeチャンネル『Drifting Sayaka くるくるTUBE』や、世界的人気を誇る[HOONIGAN]のSNS、そのほかインドネシアや中国の動画チャンネルなどで世界に向け配信予定だという。下田選手がかねてから公言する「ドリフトの魅力を世界に発信したい」という夢にまた一歩近づくのだ。

日本発の新たな競技「デンジャーゾーン」。日本のドリフトシーンを引っ張る一人として、下田紗弥加が世界へ向けた新たな【危険領域】へと飛び込んでいく。

(終わり)

◎あわせて読みたい:
>>過去一番の試練を乗り越えたチーム力。苦闘の末に掴んだベスト8【下田紗弥加 AP戦独占レポート】

下田紗弥加(しもだ・さやか)
プロドリフトドライバー、群馬県安中市観光大使、群馬県渋川市応援大使、サーキットハワイ アドバイザー 、D1 NEXT10YEARS広報部長、東京中日スポーツ/トーチュウモタスポアンバサダー。

千葉県に生まれ、好奇心旺盛で活発な一般家庭の普通の女の子として育つ。学生時代はバレーボールに打ち込み、インターハイや全国大会に出場、プロリーグを目指していたが、怪我に悩まされバレーボールの道を諦める。

夢破れていた時に観たD1GPに魅了され、ドリフトに全てをかけようと決心。働きながら貯金をし、練習に打ち込む為に仕事を辞め、練習用の車を購入し、マニュアル免許を取得。南千葉サーキットを拠点としている「車楽人ドライビングスクール」と出会い、サーキットに年間160日以上通いつめた結果、ドリフトを始めて2年目でD1Aライセンス(ドリフト全日本大会出場権利)を獲得し、2018年からD1Lightsシリーズに参戦。

2019年、中国・北京で開催されたインターナショナルドリフトレディース大会で世界チャンピオンを獲得。2022年にD1GP初出場を果たし、D1史上女子選手初のベスト8進出(2回)、そして第8戦では女子最高位の7位と好成績を上げた。

ついこの間まで、モータースポーツに縁もゆかりも無かった素人の女子が、今ではドリフト世界最高峰のD1GPに参戦し、2024年からは新たなドリフト競技「デンジャーゾーン」にも出場し、その頑張る姿を通して世界の人々に元気や希望を与えるべく「ドリフトエンターテイナー」として活動している。

Instagram:http://instagram.com/sayaka419
X(旧twitter):http://twitter.com/@sayaka_krkr
YouTube:https://www.youtube.com/@driftingsayakatube7290
ホームページ:https://drifting-sayaka.jp/

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