発表間近の新型BMW3シリーズ最終テストに同行。再びスポーツセダンの規範へ
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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プロトタイプのドライバーズ・シートに乗り込むと、正面には全く新しいコクピットが目に入る。フルデジタルのそれは伝統的な丸型ではなく、( )で囲まれたような形状で左に260km/hまでのスピード、そして右には7000rpmまで刻まれたレブカウンターとなっており、左中央にデジタル表示の速度、一方右中央にはギアポジションが表示される。
今日の北コースでのテスト走行で最も感銘を受けたのが一新されたシャーシ技術である。新たに採用されるのがまず、前述のノンアダプティブ・ダンパー、そして電子制御のデファレンシャル・ロック・システムである。この組み合わせは抜群のロードホールディングとしなやかなボディのムーブメントに貢献している。
加えて電子制御デフロックはこれまでの擬似トルクベクトリングとは違ってブレーキング効果でなく、トラクションを失わないアクティブな制御でコーナリング性能を向上させる働きを行う。またEPS(電動パワーステアリング・システム)はさらにしなやかに、そして素早く、確実なフィードバック反応で超高速域でも卓越した操舵性を発揮してくれた。
このシャーシレイアウトと開発陣の緻密なセットアップ作業はニュー3シリーズに再びスポーツセダンの規範となるべきドライビング・プレジャーを提供してくれるに違いない。完成が待ち遠しい。
このニュー3シリーズの発表は冒頭に述べたように10月、おそらく4日から開催されるパリモーターショー、そして欧州での発売は2019年からとなる。また日本市場へは早くても2019年の初夏になるだろう。もちろん詳細はまだ発表されていない。
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