アコードハイブリッド試乗。ホンダHVの逆襲

アコード プラグイン ハイブリッド

今までとは「速さの質」が本質的に違う

リクツはさておき、驚いたのは走行フィーリング、いや加速フィーリングである。とにかくメチャクチャ速い！　それも単純に速いだけではない。考える間もなく速い。

こればっかりは乗って見ないと分からないだろうが、頭で「アクセルを踏もう」と思い「踏んだ」瞬間、「既に加速している」感じ。これはまさしくEVの特性で、電気モーターのレスポンスが内燃機関車の比ではないからだが、その上おそらくホンダハイブリッドはその特性を今までのEV以上に引き出している。小沢個人の感覚では、ヘタすると日産リーフよりも速いと感じた。

さらに驚愕なのが燃費データである。今回、不肖小沢は数日アコードを借り、都内近郊を走り回ったのだが、メーター表示燃費は信じられなくいい。まず外気温30度を超える猛暑の中。車内に入ってクーラーを付ける。するとかなりの勢いで室内は冷え、代わりに「燃費はダメだろうなぁ」と思いきや全然そんなことはない。ほぼ時速30km程度。トロトロ走っていてもメーター表示でリッター10km。このクラスのセダンじゃこれまた破格だ。

それだけに留まらない。街中を抜け、国道に入り時速60km走行になると、グングン上がってすぐさまリッター15km前後。繰り返すがクーラーをガンガン付けた状態でだ。

まだまだ終わらない。下道を数キロ走った後、湾岸高速に入って時速100km前後。ほんの10分程度の走行でリッター20kmオーバー!!　ハッキリ言ってこれには驚いた。もちろんプリウスでもこれくらい行くが、カムリじゃここまで行かないし、しかも燃費の上がり具合が破格にいい。まさしく「みるみる上がる」のだ。