ディーゼル元年。クリーンディーゼルの実力!
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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上り坂を走るときやフル加速するとき、さらにはエンジンをかけたとき。燃料噴射量が増えて排気ガスに黒煙が混ざりそうな場面でも、20GTの排気ガスには黒煙が含まれない。目に見える最新ディーゼルの実力はそこに尽きるが、昔のディーゼルエンジンを知っている方にとっては、これだけでもイメージは良いはず。
数値的には、09年のポスト新長期と言われる厳しい排出ガス規制を、20GTはクリアしている。この規制は、欧州で10年に施行されるユーロ5と言われる排ガス規制よりも厳しいもの。数年前は、これら規制はディーゼルを根絶させるものであり、到底クリアできないとまで考えられていた。だが、20GTのディーゼルエンジンは、その厳しい規制をクリアして登場した世界初であり今現在は唯一のディーゼルエンジン。だからこそ自動車業界に大きな衝撃を与えると表現したわけだ。ちなみに、排出ガス規制は8万km走行後に定められた排出ガスレベルをクリアしていなければならないものであり、新車時の排ガスは綺麗だけど、使っているうちに黒煙が混ざりだす、などということはないことも付け加えておこう。
これらを可能とした技術は多岐に及ぶ。例えば燃料を1600barという高圧縮化、軽油を超微細な霧状にして燃焼室に直接噴射することにより、空気と綺麗に混ぜて燃焼を行うコモンレールシステム。同様に、空気と燃料をより綺麗に混合させるダブルスワールポート。燃焼後の不燃焼ガスを含む排気ガスの一部を冷却して、再度エンジンに送り込み燃焼温度を下げてNOxの発生を抑えるEGRクーラー。それでも排出されるNOxを取り込み浄化するリーンNOxトラップ触媒。そして黒煙の元ともいえる“すす”を除去する、ディーゼル・パーティキュレート・フィルター。そしてこれらの様々な技術を統合する制御技術。様々な技術を巧みに組み合わせ、ディーゼルエンジンのなかで最も綺麗な排出ガスを生み出すことに成功した。
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