新型ジープ ラングラーは軟派になった感を否めずも旧型オーナー納得の進化
掲載 更新 carview! 文:山崎 友貴/写真:FCAジャパン
掲載 更新 carview! 文:山崎 友貴/写真:FCAジャパン
新型ラングラーには2つのパワーユニットが用意されており、スポーツとアンリミテッド・サハラ・ローンチエディションには従来も搭載されていた3.6L V6の改良型が、アンリミテッド・スポーツには新型エンジンである2Lダウンサイジングターボユニットが載せられています。
ちなみに3.6L V6ユニットが搭載されたJK型は、鈍重とは言いませんが、決してスプリンター気質ではありません。直線の多いアメリカ大陸の道を、ゆったり走るというようなフィーリングでした。ですが、2つのユニットを搭載したJL型は、どちらもアクセルを少し踏んだ瞬間に「えっ!」と驚くほど軽い出足を見せます。
特に2Lターボ車は、400Nmという3.6L V6を大幅に上回るマックストルクを発揮し、ダイエットしたボディをさながら小型クロスオーバー車のように走らせます。3.6L V6のスペックは従来通りですが、何せ70kgも軽量化しているわけですから、走りが軽快にならないわけがありません。JK型とサイズがさほど変わらないのに、走りが軽快になるとボディの大きさも気にならなくなるから不思議です。
さらにATが8速化されたことにより、加速が従来とは比較にならないほど素早くスムーズになりました。回転数が低く抑えられたことや、変速ショックやメカニカルノイズの低減というファクターも加わり、高速での巡航運転が実に快適になりました。ちなみに、JL型は従来よりもフロントウインドゥを5.8度寝かせ、併せて新しいウインドシールドを採用することで空気抵抗を軽減。これにより走行ノイズを減らしているとリリースでは発表されていましたが、100km/h付近での風切り音はJK型より少し静かかな…くらいの印象でした。
オンロードでの乗り心地はJK型とほぼ同じフィーリングであり、昨今のSUVから考えれば多少フワッとしています。それでも、高速でのレーンチェンジはクイックかつ収まりよくこなしますし、コーナリングもJK型よりはるかにシャープになったと言えます。
これはサスペンションジオメトリーの見直しによるところもあると思いますが、電動パワーステアリングの効果もあると思います。中立での遊びの多さが多少気になりますが、アシスト量が向上して軽くなり、ギアレシオの見直しで少しの舵角で回せることが、操舵感の向上に繋がっていることは間違いありません。
パワーステアリングの変更に加えて、最小回転半径の縮小も新生ラングラーの印象を良くしています。従来は7.1mもあったのが、6.2mに抑えられたことで、5m弱のボディを意識しないで取り回せるようになりました。狭い場所での車庫入れでは何度も切り返しが必要でしたが、それが減っただけでも相当ストレスは解消されるでしょう。さらにラングラーの真骨頂を発揮するオフロードにおいても、最小回転半径が小さくなったことは大きなメリットになります。
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