新型ジープ ラングラーは軟派になった感を否めずも旧型オーナー納得の進化
掲載 更新 carview! 文:山崎 友貴/写真:FCAジャパン
掲載 更新 carview! 文:山崎 友貴/写真:FCAジャパン
2007年に登場して以来、日本で人気輸入4WDとして販売台数を伸ばしてきたJK型ジープ ラングラー。アメリカではいまだ年間2万台近く売るという人気モデルですが、10月25日についにニューモデルであるJL型にバトンタッチ。その魅力をいち早くご紹介しましょう。
デビューから11年を経過してもなお、毎年販売台数を伸ばしてきたジープ ラングラー。5モデルあるジープブランドのラインナップにおいて、常にトップの販売台数を記録してきたというのは、SUVやクロスカントリー4WDファンにも意外かもしれません。ですが、時代に合わせた端正なデザインを誇るSUVが多い中で、基本的なフォルムは1941年に登場した軍用ジープ以来変わっていないラングラーは、確実に「個性」という輝きを放っています。
僕もそんな個性に惹かれてJK型に乗っているラングラーユーザーの一人です。ラングラーを知人に見せると、ちょっと引き気味に“す、凄いですね~”と言われますが、見た目ほどは個性的な乗り味ではありません。もちろん、ラダーフレーム構造とリジッドアクスルサスペンションならではの乗り心地やハンドリングのクセはありますが、80年代、90年代の四駆に比べたら、本当に乗りやすくなりました。
そんなラングラーがJL型に進化するという話は、今年の春くらいから出ていましたが、夏前に発表された写真を見た時は、正直なところ唸りました。全体的にフォルムが丸みを帯びており、特に車両後部はGクラスのようなカタチになっていたからです。ラングラーの魅力は「無骨さ」であり、乗用車化を進めるSUVとは違うベクトルにあります。写真や英文の情報を見る限りでは、いよいよラングラーも他のSUVと同じ道を辿り始めたのかと、少々落胆したものでした。
日本での発売があと数週間後と迫った某日、愛知県にある「さなげアドベンチャーフィールド」において、JL型に試乗する機会を得ました。旧型オーナーの僕としては、いろいろとケチを付ける気満々で出かけていったのです。
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