次期「ハイエース」はグランエースのようなノーズ有りに。EVやeアクスルにも期待!
掲載 carview! 文:小林 秀雄/写真:トヨタ自動車 73
掲載 carview! 文:小林 秀雄/写真:トヨタ自動車 73
2018年にゼロエミッション車(ZEV)の企画・開発、生産ラインの設計などを担う社内カンパニーのトヨタZEVファクトリーを発足させているトヨタ。その成果はe-TNGA採用の量産SUVである「bZ4X」の発売や、「C+pod(シーポッド)」をはじめとする小型モビリティのラインナップ充実に見ることができます。
>>bZ4Xってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
>>bZ4Xの公式画像(27枚)はこちら
>>シーポッドってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
>>シーポッドの公式画像(15枚)はこちら
トヨタZEVファクトリーの取り組みは車両の開発だけに留まらず、EV普及を念頭に入れたビジネスモデルの構築も担当。「bZ4X」をKINTOでの取り扱いに限定しているところが最たる例ですが、車両をリース販売した後、数年後に車両やバッテリーの状態を査定し、再び中古車として流通させたり、バッテリーのリユースやリサイクルに結びつけることで、まずはグローバルでBEVの台数を増やしていくロードマップを描いています。
本来、そうしたリースを軸にした販売・回収・再流通というビジネスライクなクルマとの付き合い方は、乗用車よりも商用車に向いているはず。まずはBEVの台数を普及させるのが先決という目的においても、大口需要家が存在する商用車の方が合致しそうです。また、実際の運行面でも常に決まったルートを走り、営業所に戻ってきたら充電するという使い方ができる商用車は、BEVに置き換えやすい側面がありそうです。
そしてトヨタの商用車といえば、なんといっても「ハイエース」でしょう。日本国内向けの現行ハイエースは2004年にデビューしたH200系。座席の下にエンジンを搭載するキャブオーバータイプを頑なに守り、20年近い歴史を重ねてきました。
>>ハイエースってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
>>ハイエースの歴代モデルはこちら
海外向けにはTNGAプラットフォームをベースに、車体前方にエンジンを搭載するセミボンネットタイプとしたH300系が2019年から登場。日本にも「グランエース」として導入されていますが、あくまでH200系ハイエースとは棲み分けされています。
>>グランエースってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
>>グランエースの公式画像(30枚)はこちら
また、LCV(ライトコマーシャルビークル)のEV化が急ピッチで進んでいる欧州では、商用の「プロエース」および乗用の「プロエース・ヴァーソ」にBEVを設定。搭載されるリチウムイオンバッテリーは50kWhと75kWhから選択可能で、航続距離は前者が230km、後者が330kmを実現しています。
トヨタZEVファクトリーには、ハイエースの生産を担当するトヨタ車体も参画しており、次期型ハイエースも電動化を見据えた開発が進められているのは間違いありません。もしBEVだけではなく、共通の車台でハイブリッド車や燃料電池車といった複数のパワートレインを搭載可能なマルチプラットフォームを採用するなら、汎用性の低いキャブオーバーより、衝突安全性の面でも有利なセミボンネットタイプが選択されると考える方が自然ではないでしょうか。
<写真:セミボンネットスタイルを採用するプロエース ヴァーソ エレクトリック>
以上のような流れを整理すると、次期ハイエースがH300系や「プロエース」のようなセミボンネットタイプに集約される可能性はかなり高いと言えそうです。そうなると、フロントに電動アクスルを搭載する前輪駆動車を基本に、リヤにもe-Axle(イーアクスル)を搭載した4WDも用意することになるでしょう。
一方、従来のキャブオーバー型であるH200系の需要はいまなお堅調なのも事実で、カスタマイズなどのユーザーが独自に育んできた文化も豊か。コストパフォーマンスにも優れるため、仮に近い将来に新型ハイエースが登場しても、当面の間はH200系が併売されるというのが現実的な落とし所になるのではないでしょうか。
エネルギー密度が低く、コストが高く、儲からない。そう言われるBEVを、まずは採算度外視で普及させる。もし次期型ハイエースが電動化されてデビューすれば、トヨタのBEV戦略の行方を決める大きなターニングポイントになりそうです!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
“300万円以下”で買える! マツダ最新「ロードスターS」に注目! “ブラック仕立て”外装&「本革あり内装」が魅力! 「6速MT」&ソフトトップで運転楽しい「最安モデル」とは?
“最後のW12”モデル現る! ベントレーがミッドナイトエメラルドを纏った「バトゥール コンバーチブル」一般公開 世界16台の限定車
チェーンなし! ギアだけで走る自転車をDIYで!? 鉄クズから作り上げる動画に驚きの声
【MotoGP】バニャイヤ「マルケスのようなライダーと会えたのは素晴らしい」タイトル争い劣勢も関係良好
シボレー、ブラジル進出100周年を祝う…特別なピックアップトラック『S10』発表
今SUVがトレンドなのって結局なんで?
スノボの相棒VW「T-Cross」の足もとはショップ限定「OZ ラリーレーシング」…KW・スーリー・ミシュランと海外ブランドでコーディネート!
マツダが新型SUV「EZ-60」を初公開! 約26インチの巨大ディスプレイ搭載、内外装の未来感がスゴイ【新車ニュース】
ダイハツ、販売会社のメールシステムへの不正アクセス 漏えいなしを確認
キア『EV6』米2025年型、内外装を刷新…641馬力のスポーツEV『GT』も
レクサス、新型高級セダン『ES』発表 歴代初のEVモデル導入 車内に大型ディスプレイも
Netflix、女性限定フォーミュラ“F1アカデミー”のドキュメンタリーシリーズを5月から配信スタート。
次期レクサス「UX」は最短で2026年登場か RX譲りのスピンドルボディ採用で将来はBEV専用になる?
GRの工場見学会が募集開始。クルマ好きなら一度は見ておきたいレース直系の“こだわり”と“特別感”とは
【試乗】ヒョンデ新型「インスター」は、日本にも最適な独特サイズと攻めの価格設定で“侮れない存在”に
【初撮影】「EQC」改め「GLC EV」に。不評のデザイン一新&名称変更で再起を図る…2モーターのAMG仕様も
【次期CX-5にも影響ある?】「中国市場向けSUV「EZ-60」世界初公開 マツダの最新デザイン&技術を採用
「テスラがスランプ」世界でも地元アメリカでも販売が鈍化した理由が厳しい。なぜ急落しているのか?
【本当に便利なのか】「マイナ免許証」がスタート。1枚にすると更新料が安くなる? メリットとデメリットを解説
都会派に転向した「ソルテラ」に代わってオフ度高め「トレイルシーカー」が新登場。日本導入はどうなる?
レクサス新型「ES」初公開。ボディ拡大×新デザインで全面刷新、BEVは最長685km…日本導入は26年春
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!