【若者のプリウス離れ？】安定した人気も…時代を象徴した“元祖エコカー”の購入層が“高齢化”する背景とは

トヨタ プリウス

50代以上に「プリウス」が人気の理由

一方、50代以上のユーザーがプリウスを高く評価する背景には、ある必然的な理由があるようです。前出のある業界関係者は次のように指摘します。

「1990年代ごろまでは、道を走るクルマの多くがセダンであり、セダンこそが『クルマの基本型』と認識されていました。また、『カッコいいクルマ』の代表格と言えば、2ドアのスポーツカーやクーペでした。

現在50代から60代のユーザーの多くは、そうした時代に運転免許を取得しています。ただ、現在ではセダンの選択肢が少なくなっていることにくわえ、2ドアのスポーツカーやクーペも実用面に不安があります。

そうしたなかで、4ドアでありながら2ドアのようなルックスをもつプリウスは、かつてのようなクルマを求めるユーザーの需要を満たす存在となっていると考えられます」