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VWの小型SUV「Tクロス」が進化。国〇車の“ダサい安っぽい”が苦手な人向けベストアンサー

VWの小型SUV「Tクロス」が進化。国〇車の“ダサい安っぽい”が苦手な人向けベストアンサー

フォルクスワーゲン Tクロス

「自分は今、いい車に乗っている……」に浸れる

そんな新型(後期型)Tクロスの上級グレードである「TSI スタイル」に試乗してみると、まずは“存在感”のようなものを強く感じることに気づく。

ボディサイズは競合する国産SUVである「トヨタ ヤリスクロス」とほぼ同じというか、Tクロスのほうが微妙に小さいぐらいなのだが、デザインの妙か、あるいは気のせいか、なぜかTクロスのほうが立派なサイズ感および車格に感じられるのだ。

>>大幅改良でイイモノ感を引き上げたTクロスの内外装を見る

車内に腰をおろしてみても、ダッシュパッドにソフト素材が使用されることになった新しいTクロスのインテリアは、Bセグメント車でしばしば感じられる“安物感”みたいなものがほとんどない。

落ち着いているがエッジも利いているインテリアデザイン全般と併せて、ドライバーは自然と「自分は今、いい車に乗っている……」という気分に浸れるだろう。

ほとんどショックを感じさせないまま始動する1L直3ターボエンジンもなめらかかつパワフルで、「……これ、本当に1Lの3気筒なのか?」という疑念が湧いてくるが、まぎれもなく1L直3ターボであり、最大トルクが発生する2000rpmに到達する前の1000rpm台では「力がちょい足りないな……」とも感じさせる点が、それを証明している。

とはいえ、飛ばさずとも普通に運転していれば2000rpmなどあっという間に到達するもので、そうなればもう「(1Lターボとしては)かなり力強い!」と感じられるはず。

1000rpm台の力感については、特に気にする必要はない。

2000~2800rpmほどにて普通のペースで走っている際には、「静粛性」と「乗り心地としての快適性」「実用車として十分な力強さ」「車全体としての“いいモノ感”」が際立つ。

そして道路状況を確認したうえでアクセルペダルを深めに踏み込んでみると、1L3気筒のTSIエンジンは感触としても音色としても、そして実際に湧き出るパワー&トルクの部分においても「スポーティ!」といったニュアンスに変化する。

もちろん純粋なスポーツカーのそれとはまったく違うが、筆者を含む一般的なドライバーが「基本的にはゆったりめの安全運転をメインとしつつ、たまにはちょっとスポーティな乗り味を楽しみたい」と考える分には、十分以上のスポーツ性だと言っていい。

(次のページに続く)

>>安いぞ「ヤリスクロス」。マイチェンで装備向上もベース車ほぼ価格据え置き約190万円

【トヨタ ヤリスクロス】

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