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最速キャデラック試乗 ニュル発のモンスター

峠道ではスポーツカーをカモれる?

ところが、箱根のワインディングロードに攻め込んだら、CTS-Vクーペはさらに輝きを増し始めた。まず市街地を低速で流すとあまり締まりのない印象だったステアリングが、コーナーを攻め始めるとぐっと手応えを増してくるのが好ましく、それだけでヤル気が漲るというものだ。だから、スーパーチャージド6.2リッターV8の生み出す怪力を存分に発揮できる、ターンパイクのような高速ワインディングが得意なのはまさしく想像どおりで、かなりのハイペースを保って急な上りを猛然と駆け上っていく。

意外だったのは、ヘアピン状のタイトコーナーが続く中~低速ベンドの連続も、決して不得手としていないことだった。攻めると手応えを増すステアリングをとおして前輪のグリップを確実に実感できるため、スロットルコントロールさえ正確にやってやれば、タイトコーナーからの脱出に際しても無用なアンダーステアに見舞われることはなく、決して小さくないクーペボディを意のままに操れる。

6段ATのマニュアルモードを選んで2速をホールドし、タイトコーナーからの脱出で景気よくスロットルを踏み込むと、後輪はスライドの態勢に移ろうとするが、スタビリトラックなる車両安定性制御システムが作動して、姿勢が乱れるのを抑え込んでくれる。

つまりキャデラックCTS-Vクーペは、しかるべき舞台に出れば強大なパワーとトルクを駆使する悦びと、ハンドリングをコントロールする悦びの、両方をドライバーに与えてくれるクルマだった。ニュルブルクリンクの量産セダンラップ記録ホルダーのクーペ版だけのことはある、というわけである。したがって、操るドライバーの腕さえたしかなら、ワインディングロードでヨーロッパの高性能スポーツカーをカモることも可能なクルマだと思った。アメ車を、いやキャデラックを舐めてはいけない。

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