最速キャデラック試乗 ニュル発のモンスター
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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プレミアムに標準装備される、サイドサポートの深い14ウェイ電動レカロ製バケットシートに身体をあずけてキーを捻ると、6.2リッターV8が轟音とともに目覚める。スウェード調ステアリングホイールを握って事務所から出発したときの印象は、正直、あまり好ましいものではなかった。ウェッジシェイプのフェンダーラインの上に位置する限られたグラスエリアからの視界は決して広くなく、狭い裏道を走るのに緊張を強いられるからだ。
都内の街道筋に出たときの印象も少々予想外なものだった。マグネティックライドダンパーがもたらす乗り心地は、ノーマルモードでは意外なほど柔らかく、うねりのある路面ではボディがゆっくりと上下動するのに加えて、ステアリングの操舵力も思いのほかに軽く、高性能車に乗っているという実感が希薄なのである。さらにエンジンも、低回転を使って浅いスロットル開度で走っている限り、特に迫力を感じさせることもない。
というわけで、ちょっと物足りない気分で都内を抜けたCTS-Vクーペだったが、東名に乗って深めにスロットルを踏み込むチャンスに恵まれたら、印象が激変した。OHVというメカニズムから想像するよりずっとスムーズに回る6.2リッターのスーパーチャージドV8は、“ファー”っという勢いよく空気を吐き出すかのようなサウンドを奏でて鋭く吹け上がり、2トンに近い重量のクーペボディを猛烈な勢いで引っ張り上げていく。
そんな場面では、マグネティックライドをスポーツモードに切り替えるといい。このダンパー、スポーツでも決して不当に硬くないセッティングで、高速道路ではボディの上下動の少ない抑えの効いた乗り心地が味わえる。と同時に、ある程度スピードが上がった方がステアリングの手応えも締まったものになってくるのを感じた。しかも追い越し車線では、きらびやかなメッシュグリルの恩恵か、前のクルマが面白いように道を開ける。
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