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次期「スカイライン」は高性能EVセダンで米国生産の逆輸入車か? クロスオーバーにも現実味!

現行モデル登場から10年、そろそろ限界が近い

1957年の初代誕生以来、走りの性能を磨き続けてきた日産スカイライン。

海外でも展開され、BMW 3シリーズなどと比較される立場にある、国内屈指のスポーツセダンだ。

<写真:BMW 3シリーズ>

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そのスカイラインに今、次期型の噂が出ている。今回は、噂の真偽を探りつつ、次期型の進化の方向性を探っていきたい。

まず、次期型の噂が出る下地を考えると、何といっても現行の13代目スカイライン「V37型」が、登場から既に10年を経過していることが大きい。

他モデルの平均的なモデルライフと比べても10年は長いが、特にスカイラインはこれまで大体4~5年と比較的短い期間で代替わりしており、V37型の10年というモデルライフは歴代最長となっている。

この間、日産も訴求力の維持に取り組んでおり、直近ではスポーティな「スカイラインNISMO」が台数限定で設定され話題を呼んだが、いかんせんアナログメーターや足踏み式パーキングブレーキなど、装備には時代を感じてしまうのも確かだ。

<写真:スカイラインNISMO>

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日産BEVのラインアップにセダンのBEVが必要!

そんな折、次期スカイラインを思わせるコンセプトが登場したことで、噂は一気に火が付いた。

そのコンセプトとは、去る10月24日にプレミアムブランドの「インフィニティ」から公開された「ビジョンQe」および「ビジョンQXe」で、前者はファストバック風のリアエンドを持つサルーン、後者はクーペを思わせるルーフラインのクロスオーバーSUVとなっている。

<写真:ビジョンQe>

<写真:ビジョンQXe>

そしてどちらも「e」のネーミングからわかるように、完全電動のバッテリー電気自動車(BEV)の搭載が想定されている。

ちなみに海外(北米)ではスカイラインはインフィニティブランドで販売されており、モデルネームはスカイラインではなく「Q50」と呼ばれている。

<写真:Q50>

では、これらのコンセプトは本当に次期スカイラインとして販売されるのだろうか。この疑問に対する答えは「イエス」だろう。

というのも、日産は2030年度までに19車種のBEVを含む27の電動車を市場投入するという電動化計画を発表済みで、日本国内でも「サクラ」、「リーフ」、「アリア」に続くBEVの投入が待たれている状況だ。

<写真:左からアリア、サクラ、リーフ>

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そして、現在のBEVラインナップにはセダンが存在しておらず、スポーツ路線とショーファー用途の両方を満たすプレミアムサルーンのラインアップは不可欠といえる。

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本流のスポーティ路線をさらに進化

では新型スカイラインはどのような進化を遂げるのか。

まずエクステリアについては、空力性能を大幅に磨き上げてくるだろう。

昨今の日産デザインのトレンドを踏まえると、ヘッドライトは細目のシャープな印象のものとなり、フロントグリルと一体感のあるフロントフェイスを形成するだろう。

サイド周りでは、ワイドトレッド化と共にホイールも大径化し、さらにスポーティな佇まいを狙ってくると思われる。

現行モデルは17インチから19インチを装着するが、次期型では18インチから設定され、将来的に追加が期待される400Rの後継となるフラッグシップモデルでは20インチの採用もあり得るだろう。

<写真:スカイライン 400R>

というのもライバルのBMWがM3のリアに20インチを採用済みであり、この流れに追従してくる可能性がある。

<写真:BMW M3>

空力性能についてもボディフォルムから整流効果とダウンフォースの向上が図られ、スポイラー類でそれを補強するスポーティなフォルムを採用してくる可能性が高い。

というわけで、ビジョンQeが次期スカイラインという見立てについて、相当確度は高いと思われる。

<写真:ビジョンQe>

なお、現行スカイラインは国内生産だが、ビジョンQeは米国のキャントン工場で生産されるようだから、逆輸入車としての販売もあり得るかもしれない。

さらに、かつて「スカイラインクロスオーバー」が存在していたことを考えると、ビジョンQXeがその後継モデルとして国内導入される可能性もありそうだ。

最近、目立った発表がなく、おとなしく見える日産だが、水面化では次期スカイラインの開発が着々と進められているはず。お披露目の際には、我々をアッと驚かせる内容に期待したいところだ。

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<終わり>

<写真:日産>

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