“C”はセダンかワゴンか 河口まなぶの結論は?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:編集部
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またセダンでも同様の悩ましさであるアバンギャルドかエレガンスかという選択だが、これに関しては「よりメルセデスらしさ」を求めるならエレガンス、「スポーティさと新しさ」を求めるならアバンギャルドという具合でセダンと変わらない。これはワゴン同志でアバンギャルドとエレガンスを比べるとセダン同様に走りにおける重厚感や落ち着きはエレガンスが上で、スポーティさや走りの新しさなどはアバンギャルドが上と、やはりセダンと変わらぬ関係性となるからである。もっともワゴンというキャラクターを考えれば、走りもメルセデスらしさを存分に感じるエレガンスの方がハマっているわけだが。
こんな具合でCクラス・ステーションワゴンは、セダン・オーナーの僕から見ても多くの魅力を感じる1台であった。ならば結論として新型Cクラスはセダンかワゴンか? という話になるわけだが、まずひとつの線引きとしてエレガンス系を望むならワゴン、アバンギャルド系を望むならセダンでも良いといっておきたい。
理由はやはりエレガンスの持つメルセデスらしい走りはワゴンの方が色濃く感じるし、アバンギャルドのスポーティさならセダンのそれが最も顕著だから。ただ走りの差だけでなく、僕がオーナーとして特に気になったライフスタイル性までを含めて考えた場合、やはりセダンよりもワゴンの方が魅力が大きいのは事実。さらに価格差まで含めて考えると、セダンとワゴンの差はモデルにもよるが25~35万円と実に悩ましいゾーンに入る。というのは例えばセダンのC200エレガンスは455万円だが、今回ワゴン発表と同時にセダン/ワゴンとも素のモデルが加わったため、例えばワゴンの素のC200だと453万円と大きな装備の差がない上にセダンより安く買えるという比較もできてしまう。
というワケで結論は、スポーティというキーワードさえ望まなければワゴンの方が魅力的だし快適性もわずかに上で、使い勝手は言うに及ばずの差がある、ということになる。もっとも僕はあまのじゃくだから、そうしてワゴンが増えてくれればセダンを選択したことにシブさが増すから良いと思うことにしよう。やっぱり本当はちょっと悔しいけど…。
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