【アルヴェルの牙城に挑む】中国「ジーカー 009」が上陸。航続822km＆612psの“高級EVミニバン”がJMS2025で日本初公開

ZEEKR 009（右ハンドル仕様）

航続距離822㎞を実現する612psの高出力モーターを搭載

ZEEKR 009はCATL製第3世代リチウムイオンバッテリー「Qilin（チーリン）」を採用し、容量は140kWh。航続距離は822km（ジーカー社テスト値）を記録する。

前後デュアルモーターにより最高出力は612ps（450kW）、最大トルクは693Nmを発揮し、0-100km/h加速は4.5秒を実現。車両重量は2870kgでありながら、高い動力性能を備えている。充電規格は普通充電と急速充電（CHAdeMO）に対応。

安全装備は360度カメラシステム（8MP×7基、2MP×4基）をはじめ、アダプティブクルーズコントロール（ACC）、車線維持支援・車線逸脱警報、自動緊急ブレーキ、死角監視システム、自動駐車支援などを標準装備。

快適装備としては、エアサスペンションや全席シートヒーター／ベンチレーションを備えるなど、高級ミニバンとして求められる機能を網羅する。

JMS2025への出展は、トヨタ「アルファード／ヴェルファイア」やレクサス「LM」などが競う日本の高級ミニバン市場において、中国発EVブランドが本格的に参入する転換点となりそうだ。

（終わり）

（写真：フォロフライ株式会社、ジーカー）