「クロスビー」が“かわいいSUV”を卒業。新デザイン×燃費向上で売れ筋トヨタ「ライズ」に真っ向勝負。5ナンバーSUVの実力を比較！

クロスビー

走りと燃費のバランスで選ぶなら「ライズ」、室内の広さなら「クロスビー」

クロスビーは全車にマイルドハイブリッドを搭載しており、燃費や装備を考えれば価格は十分競争力があります。ただし、ライズにはクロスビーにないシリーズ式ストロングハイブリッド（226万3800円～）が用意されており、燃費性能やリセールバリューではこちらが有利です。

逆に「ハイブリッドまでは不要」という人には、ライズのガソリン車が装備・価格のバランスに優れた選択肢となるでしょう。

一方、クロスビーは全長3760mmと、ライズの全長3995mmよりひとまわりコンパクト。それでいて後席空間はむしろ広く、リアシートは左右独立で165mmスライドとリクライニングが可能。

この点では、後席居住性を重視するユーザーにとってクロスビーの方が優位です。

これまでクロスビーは“かわいいSUV”として女性人気が高いモデルでしたが、今回の大改良でデザイン・質感・燃費性能すべてが進化。「かわいい」から「頼もしい」へより幅広い層にアピールできる5ナンバーSUVへと成長したといえます。

現在、SUV市場では多くの車種が3ナンバーサイズに拡大しています。そのなかでクロスビーやライズのような5ナンバーサイズのSUVは、デザインと取り回しの良さを両立した貴重な存在です。

今回のマイナーチェンジでクロスビーの販売が好転すれば、このクラス全体の注目度もさらに高まりそうです。その販売動向に、今後も注目です。

（終わり）

（写真：スズキ、トヨタ）