【直4で600ps!?】トヨタの新エンジン「G20E」に注目。“2JZ亡き後”の救世主になるのか？

GRヤリス Mコンセプト

排ガス規制への適合が最大の課題となる可能性

メルセデス・ベンツが高性能な「M139」型4気筒エンジンの廃止を検討していると報じられるなか、トヨタはそのポジションを引き継ぐかのように、新たなエンジンファミリーの開発を進めています。

関係者によれば、このG20Eエンジンは最大600psの出力も視野に入れて設計されており、1Lあたり約300psという驚異的な比出力となります。

ドイツの自動車専門誌のインタビューにおいて、トヨタの技術責任者は「大型ターボチャージャーを使用すれば、600ps以上も十分に実現可能です。G20Eの標準出力400psと比較して約50％の大幅な出力向上が見込め、ハイブリッドシステムなしでも達成可能です」と語っています。

ただし、現時点ではこの高出力仕様が排ガス規制に適合するかどうかは明らかにされておらず、環境対応が大きな課題となりそうです。

G20Eエンジンは、今後トヨタが発売を予定している自然吸気およびターボチャージャー付き1.5L／2.0Lエンジン群の一角を担うモデルとされており、今回のGRヤリスMコンセプトがその初搭載車となります。