新型シビックの静粛性と上質な走りを確認! 一気に大人びたデザインはターゲットの若者にウケるか?
2021/08/05 10:00 carview! 文:山田 弘樹/写真:望月 浩彦 330
2021/08/05 10:00 carview! 文:山田 弘樹/写真:望月 浩彦 330
11代目となる新型シビック 5ドアのプロトタイプを、ホンダの開発拠点である栃木プルービンググラウンドで先行試乗することができた。シビックといえば先代モデルが、世界デビューの2年遅れにして、しかも一世代ぶりに日本市場へ復活を果たしたことが記憶に新しい。そしてホンダは今回その火を消すまいと、日本市場では5ドアハッチモデルのみのラインナップに絞って、これを継続する。
そんなシビックがターゲットとするのは、1990年代半ばから2000年代に生まれたいわゆる「Z世代」。免許を取る頃には既にスマートフォンを持つことが当たり前だった、デジタルネイティブたちだという。もちろん私のようなX世代(65~80年生まれ)!? が購入しても問題はないのだろうが、ともかくその設定はかなり若い。
そしてホンダはこうした世代の価値観を探るべく、既存のディーラー訪問やユーザー調査、デザイン調査に加えて、自宅訪問まで行ったのだという。それはインターネット等から得られる情報が、役には立つが表層的だとわかっているからだ。ちょっとやり過ぎな感じもするが、そうした愚直さはホンダらしい。
さてこうしてできあがった新型シビックと初対面したわけだが、そのデザインは、若者向けというにはかなり大人っぽくなっていた。直線基調だった先代とは打って変わって面構成が美しく、必要最小限のキャラクターラインがその印象を引き締める。
フロントマスクにはヴェゼルにも通じるグリル感。ロービームを両側配置(中央はハイビーム/アダプティブドライビングビーム)とすることで黒目がちにさせて、そこに表情を与える手法はフィットから始まったものだろう。なおかつヘッドライトをかつてのソリッドウイングフェイスを彷彿とさせる細長いV型配置とすることで、全体としては精悍な印象に仕上げた。
またリアビューはハッチバックというより、4ドアクーペといえる佇まいだ。ちょっとアウディに寄せすぎな気もするが、流線型にすぼめられたショートオーバーハングな後ろ姿には、人の目を引きつける力がある。
ちなみに筆者は、あのアメリカンコミックから飛び出してきたような先代シビックのデザインが嫌いじゃない。タイプRのように巨大なウイングを付けると普段乗りにはちょっと気恥ずかしいが、ウイングレスな5ドアハッチバックには適度なアグレッシヴさがあって良かった。それがこうも変わったのだから、今のZ世代は精神的にもかなり大人なのだろうか?
その軸足を北米に置いていることもあるのだろう、シビックはCセグメントとしてはかなりルーミーな一台だったが、新型ではそのサイズがさらに大きくなっている。
スリーサイズは全長4530(+30)×全幅1800×全高1415(+5)mm。ホイールベースは2735(+35)mm。全幅値に変更はないけれど、リアトレッドは1575(+12)mmに拡大され、走行安定性がさらに向上したという。
トランク容量は452L(上級仕様は445L)と現行同等で、25インチのスーツケースだと3個、9.5インチのゴルフバッグは横置きでやはり3個積載可能だ。
>>>内外装チェック動画
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