価格、デザイン、走り、乗り心地…「CX-60」オーナーが「CX-80」に乗って嫉妬したワケ
掲載 更新 carview! 文:工藤 貴宏/写真:篠原 晃一、マツダ 42
掲載 更新 carview! 文:工藤 貴宏/写真:篠原 晃一、マツダ 42
それでは、試乗の印象をお届けしよう。まず伝えたいのは「運転する喜びが詰まっていて、それは数ある3列シートSUVのなかからCX-80を選ぶ理由になり得る」ということ。
昨今は日本でもSUVの販売ボリュームが多く、国内メーカーでも各社から様々なSUVが登場し百花繚乱状態だ。中には飛びきり燃費のいいSUVもあるし、空飛ぶ魔法の絨毯のように乗り心地のいいSUVもあれば、恐ろしく速いモデルだってある。でも、CX-80の運転する気持ちよさは国産3列SUVのなかではちょっと別格だ。
まず、パワートレインがいい。6気筒のディーゼルエンジンは低回転でのトルクが豊かなだけでなく、4気筒では味わえない繊細なフィーリングが味わい深い。高回転型が自慢のスポーツエンジンのようにアクセルを全開にする状況というよりは、低回転から中回転くらいまで回転を高めつつググッと加速する高速道路への合流などで濃厚さが味わえるフィーリングだ。つまり日常で美味しいところを楽しめる。
ついでに言えば、ディーゼルエンジンがモーターの有無を問わず燃費も素晴らしい。高速道路の左側車線を淡々と走ればモーターなしでも20km/Lを超えるし、モーター付きならさらに伸びる。そのうえ軽油はガソリンより燃料単価が安いから、燃料代は同クラスのガソリンハイブリッドカーと同等かそれ未満だ。この車体サイズでその燃費はちょっと……どころかかなり凄い。
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PHEVだって、巷に溢れるつまらないハイブリッドとは全然違う。EVモード時を除けばモーターの存在感は薄く、そのフィーリングはあたかも大排気量V8ガソリンエンジンのよう。加速の楽しさとフィーリングを語れるハイブリッドなのだ。
北米で販売されている「CX-90」はPHEVが好評だが、その走行感覚がアメリカ人好みの大排気量エンジンに近く、それでいて燃費は大排気量エンジンよりずっといいと考えれば人気となるのは納得。日本だと「ハイブリッドの割には燃費が……」と思われがちなマツダのPHEVだが、単なる燃費ユニットではなく運転する喜びをもたらす加速力とドライバビリティがまず前提にあって、そのパフォーマンスの割に燃費も良好と考えるのが正解なのだ。
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