【ホンダ WR-V試乗】これぞ市場が望む“ほどよいクルマ”なのかもしれない
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:編集部 69
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:編集部 69
「ヴェゼル」などにも用いられれる1.5L直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最高出力118ps、最大トルク142Nm。車重は1230kg、WLTC燃費は16.2km/Lと標準的なスペックとなっている。
組み合わせられるトランスミッションはCVT。実際の加速力は刺激的ではないが、必要にして十分。アクセルを深く踏み込むとエンジンはそれなりに音を立てるが、振動はよく抑えられている。
CVTにG-デザインシフトというコンセプトが採用されていて、加速時にステップアップおよびダウンシフト制御(有段変速機が変速するかのようにエンジン回転数が上下する)が入る。大きな負荷をかけないと感知できないが、確かに気持ちよい。
乗り心地ははっきり不快というほどではないが硬め。路上の段差をトントンと、よく言えば小気味よく、悪く言えば跳ねるように通過する。
その代わりハンドリングはスポーティーでステアリング操作に対して遅れなくクルマが向きを変えてくれる。無駄に行うべきものではないが、車線変更が楽しい。
一番残念なのは、ACCが全車速対応ではないこと。30km/h未満となるとキャンセルされる。30km/h前後のダラダラとした走行の際にストレスがたまった。
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