新型スマート エレクトリック ドライブ試乗。巻き返しなるか？

あえてのルート破りでテストドライブ

新型スマート エレクトリック ドライブの試乗会はマイアミで開催された。厳寒のドイツを離れ、温暖な気候のここは電気自動車には最適な環境である。

普通、試乗会では、ほとんどの場合走行ルートが決められている。特に航続距離や充電ポイントに問題を抱えるB-EVの場合は途中でストップしてしまっては面倒なので、厳密に与えられたルートをフォローすることが要求されている。今回のマイアミでの試乗会もそうであった。しかし、私は同乗者と別ルートを走ってみることにした。何とその日の目的地とは反対方向にあるアウトレットで買い物を楽しもうという計画を立てたのである。距離を測ってみると指定されたその日の集合地点までは結構ギリギリであったが、とにかくチャレンジすることにした。さらに調べてみると、そのアウトレットには充電設備があることが判った。テスト・スケジュールには時間的な余裕が十分あったので、およそ1時間の買い物をしている間にアメリカの120Vでも、少なくとも3分の1は充電できると計算した。

ホテルのスタート地点では、念のために、SOC（充電量）を再確認、100パーセントの数字にちょっと安心して、スタートする。モードはもちろんエコ、走行スピードは50MPH（約80km/h）のリミット付近でクルーズコントロールをセットした。ただし、絶対に他の交通の妨げにはならないように気をつけながらのドライブに徹した。