続々登場するクラウンに期待の声。では発売から1年経ったクロスオーバーのユーザー評価は?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 49
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 49
2022年7月、トヨタは新型クラウンを世界初公開しました。16代目となる新型では、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4つのボディタイプを持ち、さらには世界40以上の国や地域で販売されるグローバルモデルへと生まれ変わるなど、過去との訣別が明確化されたモデルとなりました。
そして同年9月、新型クラウンシリーズの第1弾である「クロスオーバー」が発売され、先日は「スポーツ」も発表されました。さらにセダンの登場も控えるなど、続々とデビューする新型クラウンシリーズに期待が高まっています。
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クラウンクロスオーバーの発売からおよそ1年、街を走る姿を見る機会も増えつつありますが、オーナーはクラウンクロスオーバーをどのように評価しているのでしょうか? carview!に寄せられたオーナーのレビューコメントから読み解いてみます。
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クラウンクロスオーバーの最大の特徴は、なんといってもそのスタイリングです。セダンとSUVを掛け合わせた(=クロスオーバーさせた)ボディは、これまでにはない新しさを感じます。
しかし、はじめてその姿を目の当たりにした往年のファンからは、トヨタの高級セダンとして半世紀以上にわたって君臨してきたクラウンの「らしさ」が失われているという指摘もあり、賛否両論を呼んだのも事実です。
ただ、実際にクラウンクロスオーバーを購入したオーナーは、当然のことながらそのスタイリングを高く評価しているようです。
オーナーのコメントには「今までにないデザイン」「当初、クラウンとは思えなかったけど今は満足しています」といったように、そのスタイリングを評価するコメントが並びます。
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一方、そのスタイリングとは裏腹に、乗り心地や静粛性については「やはりクラウン」と感じるオーナーが多いようです。
特に静粛性については、先代クラウンや現行「ハリアー」と比べてもクラウンクロスオーバーの方が優れていると評価する声が多く、実力の高さを感じさせる部分となっているようです。
そのほか、スムーズな加速感を持つパワートレインや安全運転支援システムなどの充実した機能装備についても多くのオーナーが満足のコメントを寄せています。
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では、オーナーがクラウンクロスオーバーに対して不満を感じている点にはどんなものが挙げられるのでしょうか。
多く寄せられていた声が、内装の質感についてです。実際、「内装がプラスチック剥き出しで高級感はない」、「内装はもう少し高級感を出してもらいたかった」などのコメントが寄せられており、この点に不満を感じているオーナーが多いようです。
特に、本革や木目といった目に見えて高級な内装を持っていた歴代クラウンから乗り換えたオーナーは、クラウンクロスオーバーの内装をチープに感じてしまいやすいようです。また、内装の質感が低く見えることで、割高感を覚えるコメントも散見されます。
その一方で、総合力の高さを考えるとコストパフォーマンスは非常に高いと評価するコメントも見られるなど、価格については評価の分かれる部分と言えそうです。
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意外にも、歴代クラウンのなかでも最もワイドである1840mmという全幅に対する不満の声はあまり多く見られません。この点は、SUV化(クロスオーバー化)したことでドライバーの視点が上がり、見切りが良くなったことが関係しているようです。
一方、スタイリッシュなクーペデザインとなったことで、後方視界の悪さを感じるオーナーもいるようです。安全運転支援システムが充実しているとはいえ、やはり目視で見える範囲は多いに越したことはありません。
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クラウンクロスオーバーに対するオーナーの評価は様々ですが、総じて見るとおおむね高い評価を得ているようです。
ただ、「スポーツ」「セダン」「エステート」の3モデルはまだ発売されていないため、クラウンクロスオーバーだけを見て新型クラウンシリーズ全体の評価を下すのは早計です。それぞれのモデルは「クラウン」を名乗ってはいるものの、特徴の大きく異なるモデルとなります。
クラウンクロスオーバーの評価が定まるのは、新型クラウンシリーズのすべてのモデルが揃った後になりそうです。
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