合言葉は「壊してくれてありがとう」。レースで鍛えられた新型GRヤリスの過激すぎる進化の中身
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 18
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エクステリアには、モータースポーツ現場の声が反映された。
フロントバンパーは、冷却性能高めるために開口部を広げ、ホイール周りを整流し空力性能も向上させた。さらに、ラリー競技においてバンパーサイドが壊れやすいことに着目。修理性の向上と修理費抑制のために3分割構造を採用する。
またロアグリルは、従来樹脂製だったものをスチール製へと変更。飛び石やタイヤカスが当たっても割れずに潰れることで、インタークーラーを保護しレースでの生存率を高めてくれるという。
「モータースポーツの現場では、実際にレーシングチームが樹脂(のグリル)の後ろに金網を取り付けていた。だったら最初から金網にしようということで採用した」(齋藤CE)
リア周りでは、テールランプが一文字へと変更されたことが大きな違いだ。これは、レーシングドライバーで新型GRヤリスの開発ドライバーを務めた大嶋和也選手が、リアから見た時にGRヤリスならではの特別感が欲しいという一声で採用が決まったという。
また、バンパーロアに装備されていたバックランプは、ラリー走行中に飛び石で破損することが散発したためリアガラス下へと移動。さらに、リアスポイラーに装備されていたハイマウントストップランプは、スポイラーを容易に交換できるようこちらも車両中心部へと移設された。
インテリアが大きく変更されたのも新型GRヤリスのトピックだ。
従来はヤリスとほぼ共通デザインだったが、ドライビングポジションを25mm下げステアリング位置を変更。ポジションの変更に伴い、意匠性を排しS耐や全日本ラリー車両のようなレーシングカー然としたコックピット風デザインへと改められた。
さらに、ハーネスで体をシートに固定した状態でも使いやすいようスイッチレイアウトを見直し操作性を高めたほか、ポジションの変更に伴い、ドアスイッチの位置も変更されるなど、細かなチューニングが施されている。
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