2代目「NSX」はなぜヒットしなかったのか? 理由は“意識高い系”の技術とブランディングだった
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 177
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 177
「今どき気筒数なんて関係ない」と思う人もいるかもしれませんが、それは「意識高い人」の考え方。意識の高さよりも雰囲気とか「言葉の響き」が重要なスーパーカー選びでは、ホンダが考えているほど購入層の意識は高くなく、共感されなかったのでしょう。
実はこれ、メルセデスAMGの「C63S Eパフォーマンス」なんかと同じ落とし穴。4気筒+超強力モーターの680㎰で加速は超絶凄いんだけど、残念ながら人気はパッとしない。
なぜかって? やっぱりクルマ好きが求めているのはそういうことではないんです。このクラスのハイパフォーマンスカーに直4じゃダメなんですよ。6気筒を積まなきゃ!
それから価格。2500万円(2代目デビュー当時の価格)もするなら、NSXじゃなくてフェラーリとかランボルギーニとかマクラーレンを選ぶと思いません?
「メカニズムを頑張れば高くても売れる」なんていうのは夢の見過ぎで、NSXは世界のスーパーカー相場よりも安いから意味があるんです。初代だってそうだったでしょ?
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