レクサスLCの走りや艶やかな作りこみは、まさに名は体を表すだった
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:トヨタ自動車
シャシーやそのセッティングは、LC500hも基本的にLC500と変わらないとのことだが、実際に乗り換えてみると、パワートレーン以外の部分にも若干の相違が感じられた。その最大のポイントは乗り心地で、LC500よりややスムーズさに欠ける印象をうけた。
具体的には、不整路面を走る際のタイヤから伝わってくる振動が、LC500よりもはっきりと感じられる。表現を変えれば、ボディの剛性がLC500よりほんのわずかだけれど低いのではないか、と感じられたのだ。
その点をボディの開発担当者に尋ねてみたら、パワートレーン配置の違いの関係から、LC500では繋がっているブレースのような部分が、LC500hでは切れているところが一ヶ所あって、ボディ剛性に影響が出るとしたらそこではないか、という答えを得た。
一方、今回の試乗車はいずれも量産前のモデルだというから、クルマのスペックにかかわらず、試乗車同士に若干の個体差があっても不思議はない。というわけで、本当の理由は不明ではあるが、僕が乗った最初の2台に関していえば、V8のLC500の方がより印象がよかった、といえる。
とはいえ燃費に目を配ると、当然ながらLC500h、すなわちハイブリッドの価値は一気に上昇する。どのていど正確な数字なのか保証はないが、メーター内の燃費計に示された中継地点までの数字を参考にすると、LC500の7km/L弱に対してLC500hは10km/L弱と、およそ1.4倍の燃費を示していたのだった。
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