【知ってた？】スバル「アウトバック」のルーツは30年前にあった…！ クロスオーバーSUVの元祖「グランドワゴン」の功績をたどる

レガシィ アウトバック

「XC70」や「オールロードクワトロ」登場の契機に

駆動方式はスバル独自のフルタイム4WDである。悪天候時やラフロードでも確かなパフォーマンスを発揮した。

本格SUVと同等の200mmのロードクリアランスを確保した成果で、ラフロードや雪道での走破性がぐっと高まっていたのもポイントだった。

パワーユニットは、豊かな中低速トルクを持つ排気量2457ccの水平対向4気筒。スペックは160ps/6000rpm、21.5kgm（約210Nm）/2800rpmと1410kgの車重に対して余裕があり、シティユースからハイウェイまで優れたパフォーマンスを誇った。トランスミッションは電子制御タイプの4速ATを組み合わせた。

エクステリアは、適度にワイルドで力強い印象。フォグランプを組み込んだ大型バンパーと専用2トーン塗装、205/70R15サイズの大径タイヤがたくましさをアピールした。

一方、内装は豪華な仕立てで、オートACや運転席の電動パワー機構などを標準装備。オプションで本革とエクセーヌのコンビシートが選べた。

グランドワゴンは、レガシィの新たな個性として好評を博し、堅実な販売実績をマーク。アクティブなライフスタイルを持つユーザーに愛された。その後、ボルボ「XC70」やアウディ「オールロードクワトロ」など、他メーカーからもグランドワゴンと同様のアピールポイントを持つモデルが誕生。スバルの先進性が証明された。

（終わり）

（写真：スバル）