WEC富士・観戦レポ、日本限定6台の「R8 LMX」も
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:アウディ ジャパン
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WECにはいくつかのクラスがあって、それぞれが混走する。最上級は自動車メーカーが威信をかけて参戦するLMP1クラス。ハイブリッド車で争うLMP1-Hと非ハイブリッド車で争うLMP1-Lクラスに細分化されている。その下にプライベーターの参戦を想定したLMP2がある。ここまでが専用のプロトタイプで戦うクラス。その他に市販車を改造した車両で戦うLMGTEクラスもある。
最上級のLMP1-Hには、ル・マン24時間耐久レースがWECに組み込まれる前から参戦を続け、同レース通算13勝を誇る圧倒的王者のアウディ、2012年に参戦したトヨタ、そして今季参戦したポルシェの3チームで争われる。1チームが2台ずつ走らせ、1台のマシンを3人のドライバーが交代で走らせる。ル・マン以外の7戦はすべて6時間のレースだ。
今季は開幕前からトヨタのTS040ハイブリッドの速さが噂されており、その噂通り、開幕戦、第2戦とトヨタが連勝した。続くル・マンもトヨタがレース前半をリードしたが、14時間目にトラブル発生、アウディが13度目の優勝を飾った。続く第4戦は雨で大荒れとなり、序盤のトヨタリードからアウディの逆転勝利。ここまでのところ選手権は、速いトヨタと強いアウディ、ポルシェが一矢報いるチャンスをうかがっているといった様相を呈している。
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