WEC富士・観戦レポ、日本限定6台の「R8 LMX」も
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:アウディ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:アウディ ジャパン
台風の影響も心配される中、レースは6時間を通じてドライ路面で行われた。結果はトヨタのワンツーフィニッシュ。3、4位にポルシェが入り、アウディは5、6位に終わった。アウディ陣営にとっては厳しい結果となったが、レース中やレース後にホスピタリティルームでインタビューに応じたトム・クリステンセンやアンドレ・ロッテラーなど、アウディチームのドライバーは「フジスピードウェイはR18が得意とするサーキットではないためにあらかじめ厳しい結果を予想していた」と冷静に語り、残る第6~8戦をうまく戦ってシリーズチャンピオンを狙うことを誓っていた。アウディ陣営からは、今回は負けたものの、年間を通じた選手権の間には当然こういうレースもあるというような余裕が感じられた。
実際に観戦するまで、6時間もの長時間、レースを楽しめるかどうか不安だったのだが、スタート直後の混戦を見届け、途中で飲んで食べ、しばらくして各チームのピット戦略の違いなどを見比べるなどするうちに、気付けばゴール目前の白熱する時間帯に入るといった感じで、観戦に飽きることなく時間を過ごすことができた。モータースポーツ全般に言えることだが、サーキットならではの音、匂い、そして観客がおりなす一体感が素晴らしい。
来季は日産もLMP1-Hクラスへの参戦を表明しており、WECはさらに盛り上がることだろう。来年のWECフジラウンドが早くも待ち遠しい。
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