続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
レンジローバーシリーズに“スポーツ”が追加されたの2005年。ポルシェ「カイエン」に触発されて開発されたと言われている。初代は旗艦レンジローバーではなくランドローバー「ディスカバリー」ベースだったが、2013年に登場した2代目よりレンジローバーと共通のオールアルミモノコックを採用。2022年に登場した3代目もその流れを受け継いでいる。
試乗したのは「オートバイオグラフィ P550e」。3.0Lの直列6気筒ターボエンジンにモーター、38.2kWhのバッテリーを搭載したPHEVモデルで、最高出力は294kW(400PS)、最大トルクは550Nmにも達する。バッテリーのみでの航続距離は116kmで、急速充電にも対応する。
レンジローバーシリーズといえば、ゆったりとした挙動による極上の乗り味と、外界とは明確に遮断されるような高い静粛性がもたらす独特の世界観が特徴だが、スポーツになったとてその美点はしっかりと受け継がれている。
電動ステップに足をかけ乗り込むと、シンプルかつモダンで上品な室内が広がり、これみよがしに凝った造形で煌びやかを演出する高級“ふう”メーカーとは一線を画す大人の余裕がそこにはある。
アクセルペダルに足を乗せれば、160kWのモーターが2870kgの車体を簡単にスルスルと動かす。かつて高級車は振動の少ないV12エンジンをこぞって採用したが、振動のないモーター駆動は高級車にピッタリだと感じさせる。
さらに強くアクセルを踏み込めばエンジンが始動するが、意識をしなければかかった瞬間はほとんどわからなかった。高級車としてそれだけ静粛性と振動を徹底的に抑えているのだろう。
(次ページに続く)
>>レンジローバーのPHEVモデルを写真で詳しくチェックする
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