558ps/620Nmを放つ4座アストン、ラピードS
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
インテリアデザインの基本はラピードと変わっておらず、4ドアモデルとしては異例に着座位置の低いドライバーズシートが、このクルマがスポーツカーであることを明確に物語っている。走り出してみると、V12がパワーアップされた効果で、従来型のラピードよりエンジンに活気があるのを感じる。ラピードSの加速はこれまでより明らかに力強く、これまでより一段と豪放な排気音を奏でる。しかもそれが、充分な中速トルクをもたらす実用域の力強さに裏打ちされたものであるところが、ブリティッシュスポーツらしい。
だが、パフォーマンスの向上と同等か、あるいはそれ以上にこれまでのラピードとの違いを実感したのは、その操縦感覚だった。エンジン搭載位置が19mm低くなると同時に、電子制御ダンパーがこれまでの2段階から3段階の可変に進化、さらには特に明記されていないけれど感覚的に剛性の上がったボディなどが総合的に作用しているのだろう、ラピードSのドライビング感覚はこれまでのラピードよりも明らかに上質に感じられる。
まず、これまでは状況によって若干ムラのあったステアフィールがぐっと落ち着きのあるものに変わり、気持ちよく操舵できるようになった。それに気をよくしてワインディングロードに攻め込むと、ラピードSは3m近いホイールベースを持つ4ドアモデルとは思えぬ身のこなしで、無用なアンダーステアを感じさせることなく、コーナーの連続を俊敏に走り抜けていく。ノーマル、スポーツ、トラックの3段階が選べるダンパーは、後者になるほどボディの動きを俊敏にするが、公道上のワインディングなら中間のスポーツでコーナリングを不足なく愉しめるし、乗り心地も充分快適な範囲にある。
そうそう肝心のリアシート、レッグルームは余裕に溢れてこそいないものの、大人の後ろに大人が無理なく座っていられることを、今回も実際に体験して実感することができた。
したがって、スポーツカーは欲しいが後ろにもドアのあるのが望ましい、というリッチの要求に、ルックスを含んですこぶる明快に応えるクルマ、それがラピードSではないかと思う。ドライビング感覚があくまでスポーツカーのものであることを再認識させてくれたと同時に、すべての点で従来型ラピードより進化しているのが実感できたからだ。
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