パサート待望の4WD、オールトラック速攻試乗
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
パサート・オールトラックのスリーサイズは全長×全幅×全高4785×1820×1560mm。全高のみノーマルより30mm高いが全長と全幅は同じ。しかし、ステンレス調アンダーボディプロテクションをもつ専用バンパーや、ブラックのホイールハウスエクステンション、専用サイドシルによって、ノーマルとはひと味もふた味も違う雰囲気を醸し出している。もう一点、ノーマル系より外径が約16mm大きい225/45R18サイズのタイヤも、SUVらしいワイルド感の演出に大きく貢献している部分だ。
最低地上高は30mm増えて160mmになった。レガシィ・アウトバックの200mmと比べると物足りないが、30mmの差は小さいようで大きい。事実、フロント・アプローチアングルは13.5°から16°に、リヤデパーチャーアングルは11.9°から13.6°に、ランプブレークオーバーアングルは9.5°から12.8度にと、それぞれ拡大している。これなら自然の地形を活かしたオートキャンプ場に行っても安心だ。
一方、ちょっと惜しいなと思ったのは全高。あと10mm低ければ、機械式駐車場の60%を占めるといわれる全高1550mmの縛りに引っかからなかった。実際にはギリギリで収まるケースが多いはずだが、タワーパーキングを頻繁に利用する人は要注意である。
インテリアは豪華だ。ワイルド感や土の臭いといった方向性ではなく、最新のプレミアムSUVを彷彿させる豪華な演出がそこかしこに見られる。シートには上質なレザーを使った専用タイプが奢られ、ウッドパネルもオールトラック専用となる「Zebrano」を採用。マルチファンクションインジケーターもカラーとなる。その他、アルミ調ペダルやALLTRACKのロゴの入ったセンターコンソール/ドアシルプレートといった専用アイテムが、もともと優れた質感を誇るパサートのインテリアと組み合わされた結果、1クラス上の「CC」に迫る上質感を伝えてくる。
プリクラッシュブレーキやアダプティブクルーズコントロールといった極めて有用な先進装備を標準搭載しているのも嬉しい点だ。なお、パサートの持ち味である広い室内と荷室はオールトラックにも100%引き継がれている。
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