【街の遊撃手】路面が悪いとジャジャ馬になる? 巨匠がデザインした2代目いすゞ「ジェミニ」は愛すべきFF車だった
掲載 carview! 文:横田 宏近 24
掲載 carview! 文:横田 宏近 24
度肝を抜かれたのは足元。まるでヒトデのようなパターンのフルカバーが装着されていた。しかもボディ同色に仕上げられ存在感は抜群。現在では小径の14インチなのだが視覚的にはそれ以上に逞しい印象だった。
インテリアは、レカロシートとMOMO製ステアリングという「世界の名品」で仕立てられ、すべてがブラックのカラーリングが緊張感を高めた。
メカニズム面にも抜かりはない。1.5Lターボは120psのピークパワーを発揮した。足回りはイルムシャーが調律したセッティングで、自然吸気版とは比較できないほど硬い印象だった。
イルムシャーの走りは、まさにジャジャ馬。1.5Lターボは軽やかに吹き上がり、ターボラグも少なくパワフル。太いトルクで軽量ボディをグイグイと引っ張った。
注意が必要だったのはフットワークだ。急発進ではトルクステアが明確で真っ直ぐ走らない。クルマの挙動を安定させるのに苦労するほどだった。
コーナリングもクセがあった。良路では安定した挙動を見せ、ちょっぴり強引なコーナリングにトライしてもあっけなくクリアーしてしまう。しかし路面が濡れていたり、荒れていたりすると細心の注意を必要とした。不用意にアクセルを開けると在らぬ方向にクルマが進む。あわててアクセルをオフにするとまたまた急なタックインが起こる。本当にジャジャ馬だったのだ。
でもイルムシャーは基本的にはドライバーフレンドリーな性格だった。身体をしっかりとホールドするレカロシートと、路面状況をリニアに伝えるステアリングの相乗効果だろうか、ジャジャ馬な性格ではあっても不安感は不思議と感じない。やんちゃな性格のFFホットスポーツとして愛すべき存在だった。
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