【街の遊撃手】路面が悪いとジャジャ馬になる？ 巨匠がデザインした2代目いすゞ「ジェミニ」は愛すべきFF車だった

2代目いすず「ジェミニ」

ターボからDOHCが主役に

FFジェミニは1987年2月にマイナーチェンジ。フロントマスクの印象を変え、インパネ形状もややラウンディッシュに進化した。オプションでマスク組み込み型のフォグランプも選べたエクステリアには賛否が分かれたが、ボディ剛性は大幅に向上。走りの機能は一段と進化した。

スポーツ派にとって朗報は、1988年3月の1.6L DOHCエンジンの設定だろう。1.6Lの排気量から135ps／7200rpm、14.3kgm／5800rpmをマークする新世代エンジンは、内外装をシックに仕上げ、しなやかな印象の足回りを持つハンドリングbyロータス仕様に搭載。ジャジャ馬のイルムシャーとはひと味違う、洗練されたスポーツモデルとして高い人気を博した。

その後イルムシャーにもDOHCエンジンを設定。いすゞのスポーツエンジンの代表の座は1.5Lターボから1.6LのDOHC16Vへと完全に変わった。

（終わり）

（写真：いすゞ）