高価だし入手困難ではあるが…性能を踏まえると高コスパな4WDスポーツマシン「GRカローラ」のススメ
掲載 carview! 文:加藤 英昭 46
掲載 carview! 文:加藤 英昭 46
「サーキットモード」の設定についても触れておこう。GPSの位置情報からサーキットにいることを感知すると、スピードリミッターの上限速度を引き上げてくれるほか、アンチラグ制御(特定エンジン回転数領域において加速→減速→再加速のときの加速性能向上のためターボラグを低減する制御)は無/弱/中/強から選択可能とするなど、サーキット走行の満足度を高めてくれる。
メーカーオプションの「スポーツパッケージ」は、よりスポーティで上質感のある内装にこだわった仕様だ。シートは専用のGRマーク付きセミバケットシートになり、ステアリングホイール/シフトノブ/パーキングブレーキにウルトラスエードを採用したほか、メータークラスターなどに鋳物ブラック加飾を施すなど、スポーツカーでありながら質の高さを感じさせる仕上がりだ。価格は25万3000円なので、オススメしたいパッケージオプションだ。
現在販売されているGRカローラのグレード展開は「RZ」のみで、車両価格はGR-DAT(8速AT)車が598万円、6速MT車が568万円となっている。
Cセグメントの4WDホットハッチモデルといえば、フォルクスワーゲンの「ゴルフR」が思い浮かぶが、こちらも2025年1月にマイナーチェンジを受けたばかりで、車両価格は704万9000円。価格だけでクルマの価値は決められないが、GRカローラは性能面から見ても間違いなくバーゲンプライスといえる。
生産台数が少ないため、ネット上では購入困難という情報を散見するが、もしGRカローラを入手できたなら、サーキットを走らなくても満足度の高いカーライフを送ることができるはずだ。
(終わり)
(写真:トヨタ、フォルクスワーゲン)
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