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BMW X3 ディーゼル試乗、要改善項目と魅力

要改善項目もあるが…

X3 xDrive20d ブルーパフォーマンスのエンジンフードの下に収められている直列4気筒2リッター・ディーゼルターボエンジンは、すでに5シリーズや3シリーズなどにも搭載されているもので、最高出力184ps、最大トルク380Nmを発生する。8速AT、アイドリングストップシステムを組み合わせ、メインテナンスフリーの排ガス処理技術を使うことにより、アドブルーの添加などを不要としていることなどは、同じエンジンを積む他のモデルと同様である。

このディーゼルエンジン、始動時の騒音と振動はちょっと大きめだ。特に冷間時のそれは許容範囲ギリギリ。ステアリングにまで振動が伝わるのは要改善だろう。

しかし、ひとたび走り出してしまえば、それも些細なことと思えてくる。何しろ足からして、いつも通りに踏み込んだら思った以上に飛び出してしまいそうなほど鋭く、その後も想像以上の軽快な吹け上がりとともに、1.8トンを超える車重を忘れさせるほどのダッシュを見せてくれるからだ。

踏み始めこそガォーという感じの少々荒っぽい音が響くものの、その後には騒音ではなくサウンドと呼びたくなる、シュワーンという快音と力強い重低音がミックスされたスポーティな響きを味わうことができる。これが力強いパワー感と思いのほかマッチした迫力モノで、案外悪くない。Mスポーツに備わるシフトパドル、事前には要らないと思っていたが、こんなエンジンなら敢えて使ってみたくなる。

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