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BMW X3 ディーゼル試乗、要改善項目と魅力

扱いやすく、4割ほども足が長い

もちろん、魅力はパワフルな加速だけではない。1750rpmから最大トルクを発生する特性ゆえに、普段遣いではアクセルを深く踏み込むことも、エンジンを2000rpm以上回す必要もほとんど無いと言っていい。パーシャルスロットルでは8速ATがテンポ良くシフトアップを繰り返して軽やかに速度を高めていく。100km/h巡航時のエンジン回転数も1500rpm前後と、きわめて低い。おかげで当然、騒音や振動が高まることもないから、室内は快適そのものに保たれる。

こうした力強さ、あるいは快適性といった部分は、他のディーゼルエンジン搭載車と共通ではある。しかしながら特にSUVとなれば、車重が重い上に沢山の人や荷物を機会は多いだろうし、長距離ドライブに連れ出されることも少なくないはずだと考えれば、そのメリットが更に強調されると言える。

もちろん燃費も上々。JC08モードの数値は18.6km/Lだから、ガソリンモデルのxDrive 20iより4割ほども足が長いのだ。燃料代を考えても、そして自然環境のことを考えても、これはかなり嬉しい気分にさせてくれる。

もちろんこのX3、他のエンジンを搭載するモデルにもそれぞれに魅力があるが、1台どれか選んでと言われたら、筆者はこのxDrive20d ブルーパフォーマンスを推す。xDrive 20iより23万円高いだけという価格設定も、それを後押しする大きなポイント。X3の購入を検討している人だけでなく、このクラスのSUVを物色中の人にとっても、間違いなく注目すべきモデルの登場である。

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