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【隠す美学の原点】現代のBMW「M5」が失ったものを初代「M6」は持っていた…官能的なシルキーシックスの記憶

電動化しても「M5」の“主役はエンジン”

BMWを代表するリアルスポーツセダン「M5」に試乗した。2024年10月に登場した「G90」型の最新モデルである。

筆者は、かつて3代目と4代目のM5をプライベートで所有していたこともあり、今回の試乗には大きな期待を寄せていた。

現行7代目となる最新型は、時代の要請に応え電動化されながら、むしろ過激に進化していた。パワートレインは585psの4.4L V8ツインターボに電気モーター、22.1kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)で、システム最高出力727ps、最大トルク1000Nmを発揮する。

しかも、満充電時には75km(WLTCモード)のEV走行も可能。圧倒的なパワーと環境性能を両立しており、まさに“現代のM”であると感心させられた。

ちなみにこのPHEVシステムは、すでに高い評価を得ている「XM」のパワートレインをリファインしたものであり、信頼性やドライバビリティも折り紙付きである。

走行フィールは、まさに圧巻だった。モーターで走行している最中でさえ、常に“エンジンの存在感”を感じさせるのだ。

MのエンジニアがV8サウンドを見事に調律し、EV走行中も状況に応じてキャビンに快音を響かせる。タコメーターがゼロを指しているにもかかわらず、車内には力強いV8の息吹が宿る。

これはただのサウンド演出ではなく、「心地よい走りには音が不可欠」という開発思想に基づく演出である。

加速時にはその音がリニアに変化し、エンジンが始動しても一切の違和感がない。機械的なトルク移行だけでなく、感覚的な“Mらしさ”までシームレスに統合されていた。

この仕上がりには、従来からのエンジンファンも納得するに違いない。電動化されても“主役はエンジン”。そんな強い信念が、新型M5には息づいていた。

ただし、造形はお世辞にもエレガントではない。全身からパフォーマンスを主張するアグレッシブな造形は、高性能車としては正解なのかもしれないが、筆者としては、もう少し“隠す美学”を好む。

 そう思ったとき、自然と脳裏に浮かんだのは、初代「M6」の美しいシルエットだった。

(次のページに続く)

#M5 #M6 #BMW  #6シリーズ #PHEV #シルキーシックス

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みんなのコメント

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  • 2025/8/19 16:33

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    M5に限らず、今のBMWには上品な美しさ、凛とした佇まいなど、真のカッコよさは皆無です。
  • 2025/8/19 16:36

    違反報告

    今の時代の安全設計には準拠出来ないから出てこないでしょうけど、633CSiの様な窓の大きい車が大好き。
  • 2025/8/19 17:22

    違反報告

    E60M5で、オカマ(0:100)を掘られたときのこと

    事故検証のおまわりさん
    私に『あれっ、これっ、M5ですか?本物ですか?』って。
    相手方に『これっ、ただのBMWじゃないよ、保険会社に相手はBMWのM5って言っといた方が…』って

    M5 M6って、『フツーのBMW』でも中身は『グランドツーリングカーの最高峰』ってのが、本来の姿

    イカツさなんて、微塵もいらない

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