新型CX-5に雪上試乗。「GVC」と「i-アクティブAWD」の効果を体感した
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
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新型CX-5のi-アクティブAWDでは、低粘度オイルの採用とともに、パワーテイクオフ(PTO)とリアデフの軸受け部をすべてボールベアリング化。先代モデル比で約30%の抵抗低減を実現し、実用燃費を約2%向上させているという。写真右が先代までのテーバーローラーベアリング、左が新型のボールベアリング。
FF車の試乗では「4WDなんていらないかも?」と思ってしまったが、実際に同じコースを4WDで乗ると、その安心感はさらに高い。i-アクティブAWDは、マツダならではの乗り味をまるでスポイルしないが、かといって駆動配分によって積極的にクルマを曲げるスポーツ4WDでもない。実際、今回の雪上・氷上でも、体感的にはまるで4WD感はないが、徹底的に黒子であることが、逆に4WD制御の巧妙さを物語っている。
また、i-アクティブAWDは同時に「FFより低燃費の4WD」を開発テーマに、低フリクション化も徹底している。新型CX-5では新たに全軸受をボールベアリング化、さらにハウジング内の形状を変更して、リアデフ内のオイル量をさらに減らしたそうである。
まあ、「FFより低燃費……」というのは物理的にほぼ不可能だが、この低抵抗化と無駄なスロットル抑制が実現した結果、今回のような過酷な冬季道路では、FFより良好な実燃費データが得られるまでになったそうだ。
今回はあくまでGVCと4WDを体感するにとどまった。新型CX-5は見た目やスペックは完全キープコンセプトだが、中身はかように、オタクな進化がテンコ盛りである。
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