改良で約29万円値上げ。「アルファード」が台数で圧倒するのに、ホンダが「中国版オデッセイ」の販売を続けるワケ
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 226
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しかし現在、日本のLサイズミニバンの市場は、アルファード(とヴェルファイア)の独壇場です。販売台数だけを見れば、オデッセイがアルファードに大きく水をあけられているのは明白で、ユーザーから「ビジネス的に失敗ではないか」という疑問が生じるのも一理あります。
しかし「オデッセイの販売継続」は、単なる台数競争に留まらない、ブランド戦略上の重要な役割を担っています。
役割の第一は、顧客層の明確な差別化です。
アルファードが「豪華さ」や「圧倒的な居住空間」、「威風堂々としたデザイン」を求める富裕層やビジネスユーザーに絶大な支持を得ているのに対し、オデッセイは全く異なる価値を提供しています。それは、一貫して追求してきた「低床・低重心」という独自のパッケージによる「走りの良さ」です。
オデッセイの全高は1695mmと、アルファードの全高1935mm(PHEV車は1945mm)に比べて24cm低く抑えられています。オデッセイは低い全高と低床がもたらす低重心のおかげで、ホンダファンが求めるセダンライクな「走りの良さ」と「安定感」を実現しています。
実際にユーザーからは「ドライバビリティの良さや低床での乗りやすさ、後席足元の広さなど満足度は高い」というコメントも見られます。オデッセイは、「ミニバンでもスタイリングと走行性能を妥協したくない」という、アルファードでは満足できないニッチな層を掴むために存在しているのです。
第二に、グローバル戦略における効率性です。
既に中国で生産ラインが稼働しているモデルを輸入することで、日本市場のためだけに専用の生産設備を維持する必要がなくなり、グローバルな生産設備の活用と、開発・製造コストの抑制に繋がります。
前述した通り、現行モデルの発売は2013年なので、販売台数は少なくとも、サプライチェーンの効率化によりモデルを維持するビジネス的な合理性が生まれます。
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